日曜日の新大久保の駅の改札前は、ものすごい人だかりでごったがえしていた。
韓流ブーム健在。観光地と化した「新大久保」に多くの人が集まっている。
以前は静かな場末感漂う駅だったのに、この混雑に驚き、
駅前に何らかの公共的な広場みたいなものが必要なのでは?と思った。
コンドルズの過去の優れたものばかりを集めて見せてくれる、
総集編のような催しが今回の「グランドスラム」である。
「グランドスラム」というアマチュアの音楽バンドの、
うかない面々の話を軸にしながら様々なコーナーを絡ませていくという構成。
グローブ座は客席とステージが近い。
コンドルズが今までホームグラウンドのようにやっていた
シアターアプルと比べて大きさが半分以下くらいの印象。
それだけに密度の濃い、楽しくも激しい舞台を経験することが出来た。
登場するのは近藤良平を含めて15名。
40代もいるおじさんダンサーズである。
パパイヤ鈴木とおやじダンサーズの1世代下とでもいったらいいだろうか?
こうしたおじさんたちに女性ファンがいるのは
同じオジサンとして嬉しい。
コンドルズと言えばサラリーマンNEOの「サラリーマン体操」や
「からだであそぼ」の番組、そしてNHK「てっぱん」の
オープニングのダンスの振り付けなどが有名である。
アートディレクターの森本千絵さんとの親交もある。
コンドルズはダンスだけにこだわらないカンパニーという
異色のコンテンポラリーダンスカンパニーである。
数々の団員たちを受け容れ
その中で出来る面白いことをやり続けた結果がいまのコンドルズなのだろう。
そのための重要なキーマンが小林顕作である。
彼の舞台での語りがコンドルズを「コントするカンパニー」
という新たな切り口を開発していったのだろう。
観客視点で突っ込む小林は
僕たちの思っていることを代弁してくれているようである。
彼らのコントやダンスなどがすべっても
小林顕作の優れたつっこみがあるから許せてしまう。
ギャグに出来てしまう。
そんな、ふところの広さがこのカンパニーにはある。
時としてそれはゆるさにつながるのだが、
本公演では劇場の大きさもあるのだろう、
とても優れた公演となった。
特にテンポ感がいいのが印象に残った。
ものすごいスピードで次々と彼らのネタを見せていく。
普通にやると2時間半はかかるだろうものを
何とか2時間の目標に近づけようとして行っていた。
そのテンポ感がエネルギーとなり、そのエネルギーが迫力となって伝わってきた。
特筆すべきはエンディングのダンス。
近藤良平の鎮魂への舞である。
次々と仲間が倒れた中で近藤が舞い踊る。
それは亡くなったものたちへの復活の祈りにも似た舞である。
天に向かって祈るような。
そして奇蹟が起きる。
笑いと感動が同居した素晴らしい公演だった。
終演後のロビーは劇団員と観客が入り乱れての喧騒の場となった。
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