怒涛の撮影ラッシュで更新が滞ってしまった。
あとは、今度の土曜日の撮影を終えれば一段落の予定。
昨日は東京マラソンでした。
レースに応援に参加された方ご苦労さまでした。
雨が降らなくて良かった。
2月19日観劇。
見に行って、途中から、ああ、これ以前見たぞ!と思い出した。
そう再演だったのだ。
初演を見ていることをすっかり忘れており、
寺山修司の「田園に死す」を少年王者館の天野天街さんが
演出したらそうなるんだろう?という好奇心で見に行った。
多分、初演もそんな理由で行ったと思う。
数日前に前売り予約を問い合わせたら
予定枚数が終了しており当日券に並んでくださいとのこと。
開演の1時間10分くらい前に行くと、
整理番号7番だった。
難なく入ることが出来たのだが、
開演の直前にいらした方は、キャンセル待ち10番という
札を持っていた。
あの人は結局入ることが出来たのだろうか?
もう客席はぎっしりである。
舞台上もたくさんの俳優でぎっしり。
楽日のスズナリは熱気で溢れていた。
最近、ツイッターをフォローしている
坂井香奈美が出ていた。
小柄だがチャーミングな女優である。
流山児事務所の俳優さん以外にも
少年王者館や他の劇団から何人かが客演している。
総勢36名の出演者。
流山児さんが舞台の中を客席後方から舞台へ
やってくるシーンがあるのだが満席なのでなかなか前へ進めない。
彼のアドリブなども入れての演出が
唯一、天野演出外のものとして印象に残った。
それ以外の演出は天野天街である。
何度も繰り返される台詞と身体の動き。
そして、突然流れる大音量のノイズや映像など。
いつも天野さんの舞台には独特の世界観がある。
それを体験したくて行くのが天野天街ファンの特徴。
また夕沈の振り付けになるダンスシーンももう一つの特徴である。
何度も同じフレーズとリズムが繰り返される音楽に乗って
様々な振り付けが繰り返される。
歌のシーンもあり、これは初演もこうだったのか?
どうだったのか?
そうして観客も天野の仕掛けるラビリンスに入ってトリップをしていく。
ときどき、流山児さんがやってきて我に返る。
その繰り返しの中で、徐々に寺山修司の自伝的な色の濃い物語の断片が
いくつものシーンで呈示される。
寺山がこれを見たら何ていうだろう?
寺山の舞台は年配の方と若い方が両方観客だ。
この魅力の原因は、いったい何だろう?