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内田樹×中沢信一トークイベント。モデレーターは平川克美。 このイベントを知ったのは新聞の書籍広告だった。 「日本の文脈」(@角川書店)刊行を記念した トークイベントをやります、という告知が 新聞広告の半五段で掲載されていた。 ダメもとでWEB KADOKAWAから申し込んでみる。 と、当選通知が来た。 行きたかった一番の理由は生の内田樹が見たいということだった。 内田はTVには出ないと公言している。 ラジオなどで声を聞いたことはあるのだが、 実際の内田さんはどんな人なのか?とても興味があった。 内田樹の言説を読み始めてどのくらいが経っただろう? 最初に読んだ内田樹の著書が「寝ながら学べる構造主義」というものだった。 刊行は2002年。 ということは、あれから10年以上内田樹の言葉を追いかけていることになる。 「寝ながら学べる構造主義」を読んだ時に こんなにわかりやすく構造主義や哲学について語ってくれるなんて!と驚いた。 当時は内田樹もそんなにたくさんのエッセイなどを書いていなかったので、 いくつかの著書を買い込み、僕は「タツラー」になった。 内田樹のファンのことを「タツラー」というらしいことを 荒川さんという、僕よりも何年も後輩の内田樹ファンから聞いた。 周囲に時々、内田樹の熱心なファンが居て その話で盛り上がると共感レベルがとても高くなることを何度か経験した。 この日はどんな人たちが見に来るのだろうと 興味津々で角川書店の本社に行った。 本社は飯田橋にある。 少し靖国神社の方へ上って行くと、千代田区富士見町という地名になる。 ここは、確かに東京でも高い位置にあり、 江戸時代などはここから富士山が見えていたのだろうな?と推測される。 本社のロビーで受け付けを済ませ2階のホールへ! スーツを着たおじさんと思われる人、明らかに仕事帰りの綺麗な化粧をしたOL、 化粧っけのまったくないおばさん、そして女子大生や男子高校生? カジュアルな格好をした男の学生風など、 集まった参加者の多彩さに驚いた。 普段のイベントならば大概が同質性や均一性をもった人が集まるのが常である。 しかし、ここには多様な人々が集まっている。 それは彼らの言説自体が多様性を歓迎し、同質性や均質性に 警告を発しているということと無縁ではないだろう。 内田、中沢、平川は全員1950年生まれである。 今年みんな62歳になる寅年である。 彼らが今後の21世紀の世界と日本のことについて語る。 内田はここで「廃県置藩」を唱える。 この言葉以前「日本の問題」という演劇を見た時にも出て来た言葉。 中沢は現在、林業の活性化と林業の作業を行う場所に 若者を送りこむグリーンアクティブプロジェクトをやっていることを語っていた。 トークイベントは「テクノロジーとマネー」の時代だった20世紀を超えて、 成長し続けるということに陰りが見えて来た現在に どのように向き合っていくのか?ということから始まった。 ダウンサイズして身の丈に合った生き方をしようじゃないか? という至極まっとうな言葉が返ってくる。 しかし、その言葉はグローバル企業やそこで働く人々には 理解できない言葉なのかも知れない。 新自由主義を中心とした人間の欲望のお化けが 多様性を排除し固有で地域限定的だった価値あるものを喪失させていった。 そして彼らは今後新たなイデオロギーの方向へ 向かっていかなければならないと語る。 それは「空想的社会主義」であり 「アナーキズム」であると語る。 中沢信一は今「クロポトキン」を読んでいると、 彼の著書を翻訳した「大杉栄」についての話などが飛び出す。 要するに、小さなモジュール[システムを構成する要素)が たくさんありながら そのモジュール同士が連携関係を作っていくというのが これからの生きて行く、よすがになるのでは?という提言である。 平川はそのことを「小商い」という言葉にし、 内田は「廃県置藩」という言葉で語る。 小さな共同体が、地域毎に形成されその信頼関係で 彼らの生活が成り立っていく。 そういう生活に未来への希望があるのではないか? 「日本の文脈」を早く読んで詳しく彼らの話を 再度確認したいと思った。濃密な90分だった。
by haruharuyama
| 2012-03-13 07:42
| 時事放談
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