まつげんさんが朝日新聞の「ひと」欄に紹介された。
まつげんさんは、広告会社でクリエイターをされていたのだが、
ある時思い立って、その会社を辞めた。
そこから彼はドキュメンタリー映画の制作を始めた。
テーマは、ハワイにいる、在米日本人(日系2世)の
戦前から戦中にかけての記憶を
インタビューを通じて記録していくというもの。
米国本土でも、第二次大戦中、日本人は
ある収容所に入れられ隔離され、
そこで集団生活を余儀なくされたことがあった、と聞く。
敵国民が地元にいるということだけで
こうしたことが行われる。
戦争にはそうしたことが必ず起こる。
個人より組織や国家が重要視される。
米国軍に志願する日系人もいたということも
インタビューを通じて語られるらしい。
題名は「GO FOR BROKE!」
ホノルルの映画賞を受賞したそうである。
まつげんさんは3年の歳月をかけて、地元の日系の老人たちを、
たんねんに取材し、撮影し、コツコツと編集をしていったそうである。
まつげんさんはメールマガジンで
この映画の制作過程とまつげんさんが行っているハワイでの活動について
定期的に報告してくれる。
地道な作業をコツコツとやることで
ようやく見えてくるものがある。
この記事はその努力が評価された証のひとつであるだろう。
これをきっかけに日本での公開が決まることを祈ります。
ドキュメンタリー映画の発表の場が以前と比べて増えては来ている。
そのムーブメントがさらに拡がってくれるといいな、と思う。