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前回見た中津留の舞台「狂おしき怠惰」(@駅前劇場)があまりに衝撃的だった。 強い舞台を見ると、また見ようという気になる。 以前のポツドールやスマートボールのように。 中津留の主宰しているトラッシュマスターズとは違う趣向の公演である。 この「中津留章仁lovers」というのは、 若い俳優との芝居作りを目指すユニットです。と書かれている。 4月にオーディションで選ばれた十数名の俳優が出演している。 戯曲はオーディションの時に出来ていたのだろうか? 中津留のテーマ性の強い戯曲は台詞も強い。 若手俳優はその強さと戦っていかなければならない。 稽古を重ねて中津留の強い台詞をこなせるようになれば きちんとした俳優になっていけるだろうと思う。 そのためには台詞が身体と同化していかなくてはならない。 そうすることによってさらに舞台の高みを目指すことが出来るだろう。 中津留の芝居は暑苦しい。 その暑苦しさが特徴であり、ここまで暑苦しい舞台は他にはない。 だから、また見たいと思わせるのだ。 前回のトラッシュマスターズの舞台「狂おしき怠惰」が 3時間半近く休憩なし!だったので受付で上演時間を聞いた。 今回は間5分の休憩をはさんで2時間半だと聞いた。 時間も内容も暑苦しく、その暑苦しい経験は一生忘れない体験となる。 そうした演劇体験が出来る舞台が中津留らしさかも。 魂の深いところをえぐり出すような仕掛けが随所にある。 きちんと生きていなければ直面しないような 問題のエッセンスが凝縮され2時間半の中に込められていく。 その情報量は圧倒的であるのだが、 観終わって、もっと観ていたかったという気持ちになる舞台なのである。 何か強い酒をストレートで飲んでいるような、気分になる。 舞台はある健康食品(自然食品?)を売るお店をやっている家の茶の間。 上手にドアがあり別の部屋に続いており上手の奥に冷蔵庫と台所みたいな場所がある。 その奥に浴室へ続く廊下があり。真ん中には階段があり二階に続いている。 階段の横には店に抜けていく通路があり、 下手の廊下は裏庭の倉庫へ続いている。 過去に殺人事件が起きた。 ここの主人の弟が主人の息子に殺された。 主人の弟は会社の金を着服しており、そのお金をNPOに寄付していたらしい。 主人の息子はそのNPOで働いていた。 主人の息子は現在、刑務所に服役しており、 その息子の嫁がこの家に引っ越してくるというところからこの舞台は始まる。 こう書くとややこしいと思うだろうが、 見ているとこの関係性がだんだんと明確に見えてくるから大丈夫。 そして、ここには従妹(いとこ)の女の子も一緒に暮らしている。 ここの主人の弟(殺された会社の金を着服した男)の娘である。 殺した男の嫁が殺された男の娘と一緒に住むことになったのである。 その引っ越しを手伝っているのが同じ商店街の酒屋の息子。 彼はここの健康食品の長女の婚約者である。 長女は会社勤めをしている。結婚したら酒屋を手伝うのだろう。 従妹の女の子はこのお店(健康食品店)を手伝っている。 そこにさらに地元の薬局を大きくした二世や弁護士、 電気屋の息子、スナックのママさんなどが絡む。 これだけの人間関係をきちんと描くのには やはり2時間以上の時間が必要だったのだろう。 ここでは、何故、人は罪を犯してしまうのか? 人と人が関係することによる悲劇みたいなものが描かれようとしている。 聖なるものと俗なるものは実は紙一重で裏表の事象である、 ということがこの舞台を見ると強く伝わってくる。 暑苦しくも素敵な強い舞台である。 俳優たちはこれからもっともっと上手くなっていくだろう! ことを期待してのおススメです。 劇場には薄着で行った方がいいかも。 休憩時間に給水をして、この舞台に向き合ってください! 7月1日まで。
by haruharuyama
| 2012-06-22 08:59
| 舞台
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