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吉田俊太郎訳。原題は「In The Blink of an Eye」。 瞬きをするように編集をすることを、 著者であり偉大な映画編集者であるウォルター・マーチは信条としていた。 その彼の信念からこの題名がつけられただろうと想像する。 「映画もまた編集である」という対談集 (ウォルター・マーチに小説家のマイケル・オンダーチェがインタビューしたもの。)と 対にして読めば完璧だ。 本書の発行は2008年8月。米国では2001年に出版されたもの。 約10年ほど前のものになる。 その間、コンピューターを使用したデジタル編集の環境はさらに激変し、 いまやデジタルノンリニア編集なしには、映像編集は語れない時代となった。 本書は、フィルム編集からデジタルの編集に移行するその合間で、 その環境の変化に対応しながらも、映像編集にとって 本当に大切なものは何か?という示唆をしてくれる。 彼は、「イングリッシュ・ペイシェント」という映画の編集を ある理由でフィルム編集からデジタル編集に切り替えた。 その切り替えは劇的な理由であったが(本書を読むとわかる)、 そうして完成した映画がアカデミー賞を獲得、 デジタル編集された映画の初のアカデミー賞編集賞に輝いた作品となった。 本作品を初めとしてウォルターはデジタル編集には「AVID」を使用している。 CM業界でも標準となったこの編集ソフトはいまや価格も安くなり 個人で購入できるところまでとなった。 アップルからは「final cut」というソフトが出ている。 特に、地方のCMプロダクションや番組制作会社は この「final cut pro 7」を使用している。 テープの取り込みが可能な最後のバージョン。 実は、その後アップルが「final cut X」(64bit file base)を 格安で出したのだが、 映像業界の標準にはなっていない。 この最新のソフトは数万円で購入でき、 操作方法も「i-movie」のような感じである。 これから、これらの映像編集ソフトが、どうなるのか?が注目されている。 もう一つ有名な編集ソフトはプレミアというAdobeの製品。 ここに挙げた「AVID」「final cut pro」「Adobe premier」の ソフトが現在しのぎを削っているというのが現状ではないだろうか? どうでしょう? そして、番組関係では「エディウス」というソフトも使っていると聞いた。 いまの、若い人たちはノンリニアのコンピューターでの編集が 当たり前になっているが、ウォルター・マーチが ノンリニア編集の危険性を書いているのがとても参考になる。 たとえば、ランダムアクセスですぐに欲しい素材に行きつくということころ。 フィルムなどの編集の際には、欲しい場所に行きつくためには、 素材を高速で早送りして見ながらそこにたどりつく必要があった。 VTRの早回しをイメージしてくれるといいと思う。 ウォルターはその高速度で素材をみると言う行為が とても重要であるということを書いている。 そこから想いもかけぬ発想や使いどころが見えてくるのだ! という意見にはうなづけるところも多い。 ウォルターは映画を編集する際に各カットのキーとなる写真を出力して ボードに貼り付け、編集室の周りにランダムに配置するらしい。 それを観ながら構成を考える。 そして、このカットは!というものを見つけて、 また高速度で使いどころを探す作業する。 ここにこれからのデジタル編集ソフトの未来が見えてくるような気がする。 素材を一覧でき、素材を高速度で送りながら観ることが出来るようになると 、編集作業がフィルムでの編集以上によりクリエイティブなものになるような。 しかも、ノンリニアデジタル編集の持つ、操作性の速さで時間も短縮でき、 コピーが容易なので選択肢をたくさん持てる。 そして音声などとのシンクロの良さ(OMFファイルでの連携)が ポストプロダクション業務の効率化となる。 あと、面白かったのがウォルターは「AVID」の編集を 立って行うということ。 普通のテーブルから15インチほどの高さに上げて 立って作業することによって身体性を持つことにより 映像編集がよりよくなるというもの。 身体が脳や感覚に与える影響は確かにあるだろうが、面白いお話だった。
by haruharuyama
| 2012-06-27 08:15
| 読書
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