昔からの仕事仲間である、アニメーション作家の伊藤有一さんが
自ら短編の立体アニメーション映画を製作した。
5年かけて作った18分の短編アニメーションは、
チェコ・スクリーン国際青少年映画祭で「
アニメーション部門最優秀賞」と「観客賞」をW受賞した。
そのこともあったのだろうか?興行に乗りにくい
短い短編にもかかわらず「ユーロスペース」で期間限定ながらも
公開されることが決まった。
伊藤さんは現在、アニメ制作会社「I.TOON」で作品を作りながら
東京芸術大学大学院で教授として若手の育成も行っている。
その二足のわらじに加えて、本作を5年の歳月をかけて完成させていった。
現在、伊藤さんの会社は横浜にある。
馬車道駅から海の方へ向かうと海岸沿いの倉庫を改装したような場所に
「I.TOON」はある。
そして、そこのすぐ近くに
同じく東京芸術大学の映像学科の大学院がある。
本作は、その伊藤さんが生活圏としている横浜が舞台の物語。
横浜に行ったことがある人ならばまさに、あの場所だ!
とわかるような風景がたくさん出てくる。
オープニングの卵子と精子が受精するような表現から
それが港町の俯瞰した風景にメタモルしていく。
イメージが映像とともにどんどんと変化して飛躍する、
その自由さが本作品の中には満ちあふれている。
明治時代以前に開港した横浜は様々な文化の集まる場所だった。
あの頃の横浜はこうだったのではという百数十年前の風景から
この物語は始まる。
当時建築された多くのレンガ造りの建物、
その中の一つのレンガが意思を持って建物の中から生まれて来る。
伊藤さんの言葉を借りれば100年そこにいて
新たに生まれてきたゼロ歳のレンガが初めてみる横浜の物語。
なるほど!
レンガ君の声がいい。
台詞にならない驚きの声はジョージ・ウィリアムスさんの声になるのだろうか?
レンガ君はいろんなものを見ていろんなものに出会う。
400歳のおじいさんレンガとの出会いのシーンも象徴的だった。
一瞬で「死」が描かれ、その光景にレンガ君は動揺する。
また海を走る船の描き方も特徴的、
大きな船が変化してアラブのオイルマネーの富豪になったり、
大型客船がエリザベス女王みたいなモチーフの婦人に変化したりする。
様々なものが海に流され漂って行く。
まるで鴨長明の「方丈記」のように。
「行く船の流れはたえずして、しかももとの状態にあらず」
ような。
エンディングのシーンでそれはさらに、大きなイメージの拡がりを生む。
海はすべてに通じており横浜はその玄関である。
レンガ君はこれからさらにたくさんの世界を見ることだろう。
そんな18分の短編だった。
本作は8月末の広島アニメーションフェスティバルでも
招待上映されるそうだ。
上映後、伊藤監督とこの映画の音楽監督でもあるジェームズ下地さんとの
トークショウが行われた。
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