この日は、映画のハシゴをした。
朝一に「おおかみこども」を見て、昼一にこの「海猿」。
この人気映画のシリーズも本作で4作目!
2004年に第1作、2006年の第2作は「LIMIT OF LOVE 海猿」、
そして第3作が2010年公開の「THE LAST MESSAGE 海猿」。
毎回、興業収入が増えており
制作会社「ロボット」の看板映画の一つになった。
監督の羽住英一郎と脚本の福田靖のコンビで長く作られているようだ。
実は、「海猿」の映画をきちんと見るのは初めて。
観終わって、とにかく良く出来ているなあ!と感心した。
伊藤英明といえば「海猿」。
時任三郎や伊原剛志、そして佐藤竜太もいい!
男くさい男のドラマ!
今回のメインとなるパニックは
ジャンボジェットが羽田空港沖に海上着陸するというもの。
エンジンが吹っ飛んだ747型機が片肺飛行を続けながら、
乗客全員が助かる可能性がいちばん高い方法に挑む。
海上保安庁の全面協力によって海上保安庁所有の船や
飛行機ヘリコプターなどがふんだんに使われている。
こうした公共機関が日本のコンテンツ産業に
きちんと協力してくれていることがこうした幸福な結果を生むことになった。
そのたくさんの本物をさらに強化するのがVFXのチカラである。
オムニバスジャパンの石井教雄を筆頭としたVFX集団は
水のさまざまな表現やジャンボジェットが水面着陸する表現など
困難な問題に挑んで成功させている。
スクリーンで見る限り、意識していなと
どこが実写でどこがVFXかなどと思わないくらい
自然な仕上がりとなっている。
海や水関係の撮影はとても大変なのだが、
その困難に敢えて挑んだことによって
映画としての、劇的な効果がきちんと出ているのだろう。
伊藤と加藤あいの夫婦は仲が良く、今回はそこに新たに
佐藤隆太と仲里依紗の関係が加わる。
映画らしい展開だが事故を起こしたジャンボに仲がCAとして乗務している。
ベタな展開が、いい意味で観る者を惹きつけ感動する。
ああ、こういう表現があってもいいなあと素直に感心した。