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何とも自由な舞台が出来あがった。 前回のガレキの太鼓「吐くほどに眠る」(再演)が 女性の一生を描いたとしたら、 今回の「地響き立てて嘘をつく」は人類の歴史と 女性の一生を同時並行的に描いたものだ!と言えるだろう。 女性ならではの視点で描く、女性じゃないと描けないような物語。 物語と言っても破天荒なので、驚く人もいるだろう。 しかし、この破天荒な自由さが 舘そらみ(作・演出)の持ち味じゃないだろうか? 前作は女優ばかりの舞台だったが 今回は、男女混合の舞台。 青年団のベテラン俳優、太田宏が場を引き締める。 また、年配の女優さんも出演されており、 青年団系の舞台は、こうした俳優陣の年齢の幅の広さがあり、 それが舞台の幅を厚くする。 舘の演出は、男女とか年齢とかの約束事にいっさいとらわれない。 その自由奔放さが舞台を楽しくする。 かなり笑える! たくさんの赤ん坊を抱いた数名のお母さんたちの語りから舞台は始まる。 しかも、そのお母さんたちの役をしているのがすべて男優! そこから、何故か時代がドーンと過去にさかのぼり、原始人が登場する。 「はじめ人間ギャートルズ」のあの世界。 かまやつひろしや小泉今日子が歌った名作 「やつらの足音のバラード」が聞こえてくるような。 その時代、男たちは「狩り」に行って獲物を取り、 子どもたちは水を汲みにいき、遊ぶ。 この頃の平均年齢は10数歳とも30歳とも言われていたそうである。 生殖行為がまだまだ十分活発な時に 生殖し子孫を残して死んでいくという 動物の根源的な命題に答えられている最短の生である。 その頃の子供たちには倫理などなく 自由でセックスのまねごとをして遊び、 大人の男女も自由にまぐわっていたんじゃないだろうか? そうじゃないか?と思われるシーンがたくさん出てくる。 そして、生まれてきた子どもたちはみんなで育てていた。 紀元前から紀元後になり「さっちゃん?」(名前、うろ覚え。) という女の子が生まれる。 彼女の年齢が100年に1歳年を取るという設定なのか? ということが後になってわかる。 彼女の成長とともに時代も現代へ近づいていく。 縄文時代から弥生時代を経て「さっちゃん?」が生まれる。 平安時代は10代前半。源氏物語の世界。 通い婚とでもいうのか、いわゆる夜な夜ないろんな女の所へ夜這をかける父親。 光源氏のことだろうか? 光源氏は年齢も男女の差もなくすべてを愛することの出来る人だった。 こんなに自由な恋愛をしていた人がいたのか? 人間の倫理観みたいなものは実は後付けで出て来たんじゃないか? みたいなことを考えさせられる。 武士の時代となり権威と男女の差みたいなものが確立されたのか? 戦国時代では、愛することの証として敵の武士の首を落として 愛する女に首を持ってくるみたいなシーンが出てくる。 ここでは直接的には語られないが、ここには 明らかに「何で争いなんかするの!自由な恋愛をすればいいじゃん!」 ということがシンプルにストレートに描かれている。 権威とか関係とか制度とかそんなものは、あんまり関係ないじゃん! という、舘からの無意識のメッセージなのだろうか? 時代はさらに進んで、思春期の戦国時代を経て、 江戸時代にはもう娘を超えて女となる年齢。 当時は10代後半(16歳くらい?)が結婚適齢期だったとも聴く。 AKBやモモクロなどのアイドルがもてはやされているが、 実は彼女たちの年齢で夫婦の仲になる時期だったのである。 そして、維新から戦後になり「さっちゃん?」は成人する。 現代社会までを1時間半で一気に見せるこの破天荒な舞台は とてもエキサイティングで自由だった。 いまの私たちの価値感を揺るがすような作品である。 こうした表現が出来それを見られたことに感謝! ![]()
by haruharuyama
| 2012-11-23 10:29
| 舞台
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