久しぶりのG2の舞台。豪華キャスト。
舞台はある大きなお屋敷、
80年代調とでもいうのか?調度品がどこか不思議な感じ。
昔のインテリアの雑誌にあるようなリビング。
それが、どこか違和感があり、不気味な印象を残す。
G2は今回の舞台のために原子力関係の本を
何十冊も読んで参考にしたそうである。
本作は、エンターテイメントを身にまとった
反原発のメッセージが強い舞台。
久保酎吉演じるおじいさんが最近、
認知症気味で正常な判断が出来なくなっている。
久保は弁護士の先生(岩井秀人)に遺言を託していた。
久保酎吉がこういう状況になったので遺言を公開しましょうと、
弁護士がやってくる。
それには条件がある。
三人の子どもたちが一緒になったところで封が開けられることが条件。
次女の大和田美帆、次男の片桐仁。
長男は過去に事件を起こして失踪している。
いとこにあたる政治家のおじさん(久ヶ沢徹)は、
そこで長男にそっくりな男(山内圭哉)を
長男として同席させるということを企てる。
荒唐無稽だがG2自体「よしもと新喜劇」的なテイストがあるので
これも納得!(W)
しかし、後でわかるのだが政治家のおじさんの
この行為にもちゃんと意味があったのだ。
三兄弟といとこのおじさんの前で、弁護士の先生は遺言書の封を開ける。
そこには謎の言葉が書かれていた。
この「遺言」の言葉の謎解きをしながら物語は進んでいく。
隣に住む色っぽい女(吉本菜穂子)がこの家にやってくる。
この女の正体も後で明らかになる。
遺言の文書は、電源開発のために
地域が一体となって取り組んできたことに対する
何らかの予言であったと。
それが数百年前に書かれていた!
とこれもさらに荒唐無稽な感じで進んでいくのだが
後半、それが原発の話となると見ていて
人ごとではなくなった。
そうして、真剣に舞台を見ている私たちがそこにいた。
エンタメ色が強いながらも毒のあるものとなった。
片桐仁演じるインテリの次男の役が印象的。
彼の台詞から発せられる「原子力」にたいする知識が
私たちを別の意味で啓蒙する。
また、先日、岸田戯曲賞を受賞した
岩井秀人の弁護士役もとてもよかった。
昨年、向田邦子賞。そして岸田戯曲賞。
さらに俳優として、ここまで出来る
岩井の才能にただただ感心と尊敬が入り交じる。
3月10日まで。
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