差分とは、ある1枚の画があり、次にもう1枚の画がある。
その画と画の差を人間は自然に感じ取って、
間を補てんし想像力で補うことができてしまう!
その能力がなぜ人間にあるのか?
を解き明かそうとしているのが本書である。
本書はその思考のプロローグに過ぎない。
差分を理解するための実際に制作された図版が
たくさん収録されている。
個人的に見てぱっとわかるものと、そうでないものがある。
個人の認知にどれくらいの差があるのか?
みたいな認知科学の研究もこれから進んでいくことだろう。
佐藤雅彦さんは、こうしたことを
電通で広告クリエイターをやっていらした頃から
ずーっと考え続けてきたんだろう。
フジテレビのルールというCMのキャンペーンがあった。
そこにはミニマムな棒と丸だけのアニメーションなどがある。
また、その後佐藤さんが手がけられたNECの
バザールでござーるというおさるのキャラクターを使った
アニメーションのシリーズなども本作のなんらかの
端緒を見るような仕事だった。
佐藤さんは電通で広告クリエイターをされたのち、
独立されてTOPIXという会社を作り、
そこで「だんご3兄弟」などの大ヒット作を世に出す。
その後、慶応SFCの教授として学問の道に進まれ、
現在は東京芸術大学の大学院で教鞭を執りながら
研究活動と並行してクリエイターとしての活動もされている。
ETVで放送されている「ピタゴラスイッチ」や「0655」「2355」は
佐藤さんのカラーがとてもよく出ている仕事である。
本書では、その佐藤さんと慶応大学の教え子である、
菅さん、石川さんが一緒になって創作した
多くの図版などが掲載されている。
アニメーションや動画編集についてのエッセンスがこには同時に書かれている。
見ている方が時間軸をつなげていくので
編集は完全に時間軸に沿った形でなく、
間をはしょった形でも理解してくれる、
そのことに自覚的に映像編集やアニメーション制作をすることは
大切なこと。

最後に、本書の真ん中あたりに書かれている、
茂木健一郎さんとの対談で印象的だったところを引用する。
人間はこういう図を見て錯覚を起こしてしまうという文脈から、
「そういう変な生き物が脳の中にいるから、われわれは
学習したり新しいことを発想したりできるとも言えます。
逆に言うと、知識ベースだけの人が
つまらなくなっちゃうのはそういうことですよね。」
ここで語られているのは無意識下の中の意識とでも言うべきものを活かし
活用する能力。そこには芸術表現などが持っている
無意識の想像力みたいなものが関係するのかもしれない。
第六感という言葉のような。
ここにこれからの人間の知覚理解の深い海があるのかも知れない。
そして佐藤さんたちはその海の中を
ずいぶんと前から泳ぎ始めているのだろう。
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