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「信也のまんま」今年最後のゲストは資生堂の 岡本善勝さんでした。 岡本さんは福岡の久留米のお生まれ。 実家は呉服商です。 大学を選ぶときに美術系か工学系に行こうか迷っていると、 自宅から通える九州芸工大(現 九州大学 芸術学部)の存在を 美術の先生から教えてもらったそうです。 その大学の授業の中で当時、 資生堂の宣伝部長だった中村誠さんの集中講義があり、 広告業界と資生堂に魅力を感じられ、 めでたく1980年に資生堂宣伝部に入社されました。 それからデザイナーとして働きはじめられ セルジュ・ルタンスと同じパリオフィスに駐在して 海外向けの広告をセルジュとともに手がけられました。 その後、ブランドのクリエイティブディレクターとなり、 化粧惑星、マジョリカマジョルカ、HAKUなどのブランドを担当されました。 中島信也ディレクターとの出会いは資生堂宣伝部の奇人と呼ばれている 八村邦夫さん、石塚靖男さんの紹介だったそうです。 その後岡本さんはACCの審査員をおやりになります。 1999年から2002年。 このとき中島信也ディレクターと一緒に何日も審査をすることで親しくなられ、 一緒にする仕事も増えていったようです。 二人が一緒にやった仕事でいちばん好きなCMを岡本さんに選んでいただきました。 ひとつは熊木杏里が歌い、マイコが演じる、 資生堂企業CM「新しいわたしになって」 というものでした。 歌詞を中島信也が書き自ら企画したものを渾身の力で演出したものでした。 中島ディレクターはこの企画を東北芸工大に向かう 新幹線の中で思いついたそうです。 「本日わたしは、ふられました、わかっちゃいたけど、無理めだと…。」 という言葉がふっと降りてきたそうです。 このフィルムは今もとても素晴らしく何度も何度も見てみたいという気になるものでした。 そして、もう一つが「化粧惑星」この立ち上がりのシリーズ。 今見てもチカラがあり特に工藤静香の「びつくりしました」と「つ」を強調する手法が とても印象に残っています。 また、岡本さんが手がけられたブランド、マジョリカマジョルカや セルジュルタンスとともにつくったインウイのCM そして震災後1年後に放送された、被災された方々にエールを送るという 意味を込めて翌年2012年4月8日、 資生堂の140周年の事業として「化粧のちから」が作られました。 蒼井優が出演しているこのCMには実際に被災された方々の写真が使われています。 どんな状況になってもお化粧をするということは 善く生きようとすることだ!というメッセージが伝わってくるCMでした。 また、この日番外として岡本さんの先輩がおつくりになっていた 「資生堂オーデコロン モア」のCMを見ました。 パラゴンの創設者でありカメラマンであった横須賀功光さんの カメラ演出の仕事です。 これを見た中島ディレクターがあの時代の実験的なエネルギーを見て、 とても感心しておられました。 また、お二人の出身が九州の久留米と八女ということもあり、 印象に残った他社のCMとして「九州新幹線全線開業」のフルバージョンを 見せていただきました。 このCMもあの3・11とちょうど同じ時期に放送され3・12開業ということだったのですが 震災の影響で放送が中止になってしまい、 その後ユーチューブなどで広まり 爆発的にヒットしたという伝説的なCMとなりました。 岡本さんが最後にこの仕事についてを語ります。 良く先輩に言われたのが、天才でなくてもいいが 天才とつきあえなくちゃいけない。という言葉。 特に資生堂宣伝部は直接制作会社と一緒に仕事をしてきた伝統から、 宣伝担当がディレクターはガチンコでスタッフたちと向き合いながら CMを創ることが求められます。 クリエイターと面と向かってやりあいながら コミュニケーションをとっていくという長い長い経験が 結果、その人を大きな人間にしていくのでしょう。 それを延々と続けてきた伝統的な文化みたいなものが 資生堂の宣伝部にはあるのだと思います。 中島ディレクターが言った言葉に 「創造力」と「想像力」が大切なんだ! という言葉があります。 特に後の「想像力」とはお客様はどう思うのだろうか? スタッフはどう思うのか? という思いやりの気持ちを持ち深く考え続けようという言葉です。 これは簡単ではありません。 そしてお客様に媚びるということでもありません。 考え抜くということを通じて 人のキモチに寄り添うことが出来なければ クリエイティブではないという言葉は 会場のみんなの心の中に響いたことでしょう。 岡本さんは、現在CSR環境企画室というところに在籍され、 企業と社会をいかにして持続可能(サステイナブル)にしていくのか? ということを考えていらっしゃいます。 地球と人間とそれに関する企業はどこに向かっていけばいいのか? というようなこと。 それはわたしたちのライフスタイルを変えるようなことであり、 その提案性がこれからの企業には求められるのだ、というお言葉を聞いて、 会場は熱気に包まれたまま、三夜続いた「信也のまんま」は終わりました。 また、来年もやりたいと思いますので、みなさん是非、見にいらしてください。
by haruharuyama
| 2013-08-26 08:00
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