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「33rpmと数秒間」・「ピクセル化された革命」ラビア・ムルエ連続上演(@東京芸術劇場) ラビア・ムルエはレバノンのベイルートに住んでいる。 今回で5回目の来日となるらしい。 レバノンは中東のイスラエルの北に位置し、 レバノンの東側と北側にあるのがシリアである。 シリアは現在、民衆革命を経て内戦状態になってしまっている。 シリアの革命の前にチュニジアとエジプトでジャスミン革命がおこった。 「ツイッター革命」とも呼ばれたSNSを主体とする運動で 国家が覆るような事象が起きたと世間でも話題になった。 そうした事情はレバノンでも同様みたい。 インターネットが張り巡らされ携帯電話やスマホ、PCやタブレットなどのある生活。 情報はフラット化し、どこからでも見られるようになった。 本作はそうした時代背景から作られた2本の試み。 まずは「33rpmと数秒間」 俳優は一切舞台には出てこない。 ある人の書斎がそこにある。 革命家の男の書斎の机の上にはノートPCが置かれ、 雑然といろんなものがその周りに置かれている。 舞台奥に大きなスクリーンがあり、そこにPCの画面などが映されている。 投影されている画面は主にその革命家のフェイスブックのページである。 時代は2011年の10月から11月にかけて。 この革命家が突然自殺したという情報が流れる。 3000人以上の友人とFBでつながっている革命家。 FBからはたくさんの言葉がタイムラインを通じて表示される。 様々な立場の人が様々なことを言う。 何が正しくて何が正しくないなどということはわからない。 この複雑な世界で、FBの主人公が「不在」のページに情報が行き交う。 正義と悪みたいな二元論で世の中は語れないと考えた ラビア・ムルエと共同演出のリナ・サーネーは その複雑な現実を言葉やセリフで紡いでいく。 FB以外にこの「不在の革命家」のところに留守番電話のメッセージが流れる。 何度か留守番電話のメッセージが流れ、留守電に入れるメッセージは 不在の彼との関係を浮かび上がらせる。 さらに、FB上では動画なども貼り付けることができるので、 そうした動画も情報としてやってくる。 ベケットの「ゴドー」ではないが、これはまさに中東版の ゴドーのような「不在」を周囲の人々が語り続けるという斬新な試みだった。 終演後、アフタートークで作・演出のリナ・サーネーさんとラビア・ムルエさんが 本作のことに関して語ってくれた。 レバノンは多様な国であるということが良くわかった。 いろんな人がいていろんな考えがある。 それを束ねるということ自体がそもそも難しいのでは?とも感じる。 通訳をされた映画監督の藤原敦史さんがとてもよかった。 ![]() 数十分後、隣のアトリエで 22分の映像作品「ピクセル化された革命」を見る。 これは内戦状態にあるところで兵士に携帯のカメラなどを向けて 動画を撮影しているものがネット上に上がっているらしい。 兵士が狙いを構えてそのカメラ(=撃たれる人)に向けて銃弾を発射する という動画についてのラビア・ムルエの考察の記録のような作品。 彼はカメラでSHOOTするのと銃弾をSHOOTするという ダブルSHOOTであると本作の試みについて説明する。 動画サイトにアップされている いくつかの狙撃される直前の映像はものすごい迫力と恐怖にあふれていた。 戦車の砲塔が人に向けられるのを見るだけで嫌悪感を感じた。 ![]()
by haruharuyama
| 2013-11-18 07:31
| 舞台
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