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作:演出、岡田利規。岡田さんは3・11の震災後に熊本に移住した。 放射能などを心配し家族とともに移り住み、その後九州で活動を行い、 時々横浜のKAATなどで公演を行っている。 2011年3月福島第一原発の爆発に伴い、多くの外国人がまず国外に移動した。 その後放射能を心配する主に子供を持つ家族が一時的に離れた場所に避難したりした。 そして、その中の何パーセントかは関東圏を離れ、岡田さんのように移住した方がいる。 CMディレクターの小島淳二さんも今は九州に住んで仕事をされていると聞いた。 何人かの知り合いが移住し、知り合いの知り合いになるとその数はさらに増える。 その時に岡田さんが考えたり感じたりしたことを舞台化したのがこの「現在地」。 その考えをやや抽象的な表現として俳優が喋る。 直接的な言葉は出ないが 暗黙の了解として観客は、俳優たちが話していることを福島のソレと関連付ける。 初演は2012年。初演時の感想は、ココに記した通り。 敢えてこれを見ないで本作について書いてみる。 静かな空間にミニマルに配置された6つのテーブルと12脚?だったかの椅子。 やや下手奥に柱が一本あり、これが場面転換のポイントとなる。 能舞台を意識したような構造。 そして本作のセリフを聴いていて、奥深いものがここには描かれているのでは? ということを感じたのだった。 人間の不安についてということ。 人間は想像する動物なので不安という感情を持つ。 それが目に見えないことであれば尚更。 そして、ここで語られる放射能の問題はまさに目に見えない不安。 目に見えない不安感は人間を変えていく。 まったく普通の人が平気で人を殺したりするのもまさにこの心理状況である。 それが特化したのが戦争という状態だろう。 殺される前に対処する。 不安な感情がそこになければそんなことは起きないだろう。 生まれつきの悪人などはそんなにいない。 そして、それを信じるのかどうか? ということが同時に語られる。 誰も何も言ってくれない世界で、そのことを信じるということは 果たしてどういうことなのか?ということについて考える。 これって信仰とか宗教的なものとかと とても近いものではないのか?と思った。 今、読んでいる本「ふしぎなキリスト教」(@講談社現代新書) に影響されているのかもしれないが。 実際、目に見えないものを信じるというのは 神を信じるのと同じことなのではないか? それが不安感とともに生まれるということを、岡田さんは婉曲的に描き出す。 ノアの箱舟みたいなものが出現し、わたしたちはそれに乗るのか、 いや地球という惑星にもう乗っかってしまっているのでは? とも思いはじめる。 岡田はその箱舟に乗って ここではないどこかへ行こうとする人は意外に少ないのでは と考えているのだろうか? 自分に置き換えてみてもどこかで ここに居続けることに納得することに同意する自分がいる。 おしゃれな空間構成の中で、かわいい女優さんたちが普通の喋り方で、 深い哲学的な考察を語る。フランス人なんかは、これをどのように感じるのか? とても興味深い。フランス人俳優でフランス語で上演されたら、と何故か思った。 別にフランスじゃなくてもいいけど。「哲学と言えばフランスだわ。」みたいな。 サンガツの音楽がいい。 12月8日まで。 ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2013-12-08 09:39
| 舞台
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