青木秀樹作・演出のクロムモリブデン。初日観劇。
大阪で12月に公演があったので、初日とはいえこなれていて安心してみることが出来た。
これを見ると、やっぱり板倉チヒロという俳優はクロムには欠かせない。
いい味が出ている。
そして、この数作に出演している葛木英が
本作ではとてもチャーミングな役で印象に残った。
彼ら以外にもクロムの俳優たちが爆発的とも言える舞台を完成させ、
これはいったいどこまでいくのか?というくらいの迫力で舞台が進んでいく。
新感線の舞台などに見られるように
大阪出身の劇団には独特の爆発力がある。
クロムモリブデンもその爆発力を活かしつつも、
青木の良く練れた深き洞察から生まれて来る深いテーマ性と
エンターテイメントとのバランスが絶妙なのだ。
これはクロムが東京に進出してしばらくしてからの
現象なのかもしれないが、
進出という冒険が結果的にクロムの舞台を重層的で深いものにしている。
しかもエンタメ的な要素を決して忘れない中でそれを描こうとする。
見ている人はその青木の本当の意図に気づかないかもしれないが、
そのテーマ性はあとでじわじわと効いてくる!
それを感じた人たちは、クロムの舞台のとりこになるかもしれない。
今回の青木さんのテーマは「高校野球」という設定を借りた、
暴力とその連鎖と芸術の中での暴力描写はなぜ行われるのか?
というような多層的なもの。
冒頭で有名な映画がいくつか出て来るのだが、
それらの映画が挙げられただけでキュンとなるくらいの素敵な映画の事例。
そこから事態はどんどんと進んでいき荒唐無稽な展開になっていく。
良く、高校球児の不祥事などで甲子園に出場停止になる学校があるが、
青木さんはその設定を借りてアート治療や心の問題に踏み込んでいく。
アート治療の話はとても共感した。
自分自身何らかの心のバランスを取ろうとして舞台芸術や映画などを見ている。
そして、見ることによって、心が豊かになり
明日へのエネルギーが満たされる。
そして、何かを作り出していこうという気持ちがまた生まれて来る。この繰り返し。
平田オリザさんが、
身体の健康のための「病院」、
頭の健康のための「学校」、
心の健康のための「劇場」
と言われた意味が
こうした作品を通じてわかったような気になる。
後半の10分のものすごい展開に拍手。
美術さんと、すべての俳優さんに感謝。
これが、今年の初観劇の舞台となった。

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