櫻井智也 作・演出のMCRが何と、今年で結成20周年になるらしく
櫻井さんも不惑の年を迎えたらしい。
20年間ばかばかしいことをやり続けてられる。
そこにMCRの価値があるのでは?
くだらない笑いが随所に盛り込まれている。
いい意味で微妙な表現もあって一見わかりにくいのだが
それを乗り越えるとその繊細な表現の奥に隠された
愛情などが見えてくる。
今回、他の劇団から二人の女優さんを客演に招いたのが良かった。
クロムモリブデンの金沢涼恵と五反田団の後藤飛鳥。
そして、この舞台では、スズエと呼ばれ飛鳥と呼ばれる。
これって役と芸名(本名?)と同じ名前やんけ!と
それは、今回の舞台のすべてのキャストに通じる。
その人本人の名前なのである種の妙なリアリティが出てくる。
ある倉庫のアルバイトをしている人たち。
ブラジルから客演した西山聡が、この舞台の中心となる。
彼をめぐる様々な人たちの物語でもある。
西山はインディーズか何かのバンド活動をやっていたのだが
他のメンバーが離れ、今は、この倉庫で一人アルバイトをしている。
倉庫の地下室に何か奇妙なものがいるという
伝説みたいなものをアルバイトの人たちが話している。
西山の彼女は金沢涼恵。すずちゃんは彼の気持ちを確認したいのだが
西山本人はぼーっとしており彼女の気持ちに気づかない。
大声で叫んでも西山には伝わらないということを
櫻井さんは確信犯的に描こうとしている。金沢さんがとてもいい。
そして見ている方は、こんな男だめだろう!
と思うのだが、金沢だけでなく
この男のことを後藤飛鳥も好きになっている。
人の気持ちが読める男がアルバイト先におり
彼はオブラートに包まずそれらの気持ちを当事者の前でストレートに話す。
混乱する当事者たち。
人前で真実が語られることによって奇妙に歪んでいく現実。
向田邦子が脚本を書く際に良くいっていた言葉を思い出す。
本当のことは言わないものなのよ!と。
本当のことは決してその場で語られない。
この舞台はその法則を逆転させる。
そこから笑いが起きる。
西山と一緒にバンドをやっていた、櫻井氏と小川氏と北島氏は
いまは、3人で漫画家になり3人ユニットで漫画を描いている。
その彼らに金沢涼恵が言う言葉が印象に残った。
こんな漫画描いていて「手塚治虫先生に見られても恥ずかしくないの?」と、
それを言われ、焦る三人。
そしてバンドをやっていたときには
「ジョン・レノンに見られていても恥ずかしくなかったんじゃない?」と。
たたみかける。
藝術家の覚悟みたいなものがここにある。
物語は進み、結局金沢涼恵と西山は結ばれる。
そして後藤飛鳥は…。
星新一のショートショートが積み重ねられたような
奇妙でおかしくて少しだけせつない舞台だった。
6月8日まで。
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