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櫻井祐子訳。2009年3月日本語版発行。 ピクサーの名前を知らない人でも、 ピクサーが作った映画を見たらほとんどの人が「ああああああ!」となるのでは? 「トイストーリー」「ファインディング・ニモ」「バグズ・ライフ」 「モンスターズ・インク」「Mrインクレディブル」「カーズ」そして「レミーのおいしいレストラン」。 本書は、現在、ディズニーグループとなったピクサーの草創期から 2007年くらいまでを描いている。 ピクサーの映画のオープニングタイトルは、 デスクランプが擬人化されたキャラクターアニメーション。 1990年代にこれをあるCGリールのビデオを 見て感激した記憶がある。 本書を読んでみるとこのデスクランプ「ルクソーJr」は アニメーターのジョン・ラセターの最初のCG作品であり 1986年に制作されたそうである。 そして、この頃はまだ、ピクサーが海のものとも山のものとも、 知る人ぞ知るといった会社だった。 コンピューターの動画処理のハードウェアやソフトウェアを作って売りながら、 彼らの野望であるCGアニメーションを作ることの情熱を秘めながら 会社運営は行われた。 ピクサーの社長のキャットムルは元々研究者であり学者であった。 ニューヨーク工科大学でCGアニメーションの研究を託されたのだが、 その後、ルーカスフィルムがこうした事業をやってみようと 「スターウォーズ」の莫大な利益の一部を使って、そうした部署を立ち上げる。 そこにNYから呼ばれたのがキャットムルであり、そこで働いていた同僚たちだった。 (その後NY工科大学はどうなったのだろう?) そしてカルアートというLAにあるディズニーが設立した芸術大学を出て、 ディズニーのアニメーターになったジョン・ラセターもCGアニメーションを! という夢を実現すべくルーカスフィルムの新規事業に参加する。 そこから長い長い試行錯誤の時代が始まる。 そして会社名を「PIXER」と名付けた。 ルーカスフィルムは、どのようにCGを使うのか模索していたのだが、 まだまだ映画のジャンルではCGのスペックやソフトウェアが未熟でもあった。 結局、ルーカスフィルムは「PIXER」を手放すことになる。 それを引き受けたのが創業者でありながら アップルコンピューターを追われることになったスティーブ・ジョブスだった。 ジョブスがピクサーを購入した後も苦境が続き、 ジョブスはこの会社に対して度重なる追加融資を行っている。 ある時期にTVCMでのCGアニメーションの需要が増えて 何とか食っていけるギリギリの状態をキープする。 そして、ついに「トイ・ストーリー」という長編映画を製作し、 彼らの環境は変化する。 そこから次々にヒット作を生み出す。 ジョブスも経営に対しての試行錯誤を行う。 それは時にはドラスティックな改革であり、 ジョブス神話はここでも健在なんだな!と思った。 しかし、ジョブスは映画の中味については彼らの創造性に任せ、 タフネゴシエーターとしての実力を発揮する。 特に巨艦ディズニーとの映画契約の交渉の顛末が興味深かった。 その後、ジョブスは前ディズニーCEOであるアイズナーとの確執を起こす。 アイズナーは商売人であり芸術を理解する人ではなかった。 そして、それは人材にも及んでいた。 これでディズニーとピクサーの関係も解消か? という状況まで進んでいった。 ジョブスも、それでいいとすら思っていたのだろう。 ジョブスのこうした商売や利益を無視したような行動が、 ある種の奇跡を起こすということが不思議である。 ここには実は何らかの必然性があるのでは? と思うのだが誰か分析してくれる人はいないだろうか? そうこうしているうちにアイズナーはCEOを退任し、 ディズニー現社長のアイガーに代わる。 そこでピクサーとの関係が改善し、最終的にはピクサーは ディズニーのグループに参加することとなる! ジョン・ラセターが元いた会社に!巨大な企業になるとリスクの高い、 イノベーティブな業態を避ける傾向があるのだろう。 いけそうだ!という時に資金力を活かして、その業態を取り込んでいく。 それは、どの巨大企業も同じなんだろう。 そうして、ディズニーグループは一大メディア・コンテンツ・キャラクター企業となり、 「スターウォーズ」もそこのグループに買収され、 現在、新作が作られている。 これからのイノベーティブな業態は何だろう? そして、新規イノベーティブの業態が成功していくお話はどれを読んでも面白い。
by haruharuyama
| 2014-07-25 08:00
| 読書
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