宮﨑あおい主演ドラマ。
毎月のように宮﨑あおいが出演しているものを取り上げている。
朝の連続ドラマを欠かさず見ているのは何年ぶりだろう?
藤谷美和子が主演の朝の連続ドラマ「心はいつもラムネ色」(1984年) 以来か?
あれは、お笑いの脚本家、秋田実の評伝だった。
学生時代は藤谷美和子が好きで、
ルーズリーフのノートブックに藤谷美和子の写真を入れていた。
ちょうど、その頃、いまのカミサンと付き合い始め、
あれから20数年が経過した。
20数年ぶりの連続ドラマを、週末HDDレコーダーでまとめて見ている。
カミサンもつきあってくれ、何とはなしに見ている。
八丁味噌で有名な岡崎の中流階級の娘が、音楽が好きで、
東京音大ピアノ科に苦難の末入学、そしてジャズピアニストになっていく。
同時並行で、戦前の昭和から戦後へという時代が彼らの運命に翻弄される。
というような事が推測されるわかりやすいドラマである。
脚本は大石静。安定感のある話運びである。
大石静は以前、劇作家&脚本家の永井愛と一緒に「二兎社」という劇団を立ち上げた。
そして大石静はテレビの世界へ、永井愛は舞台の世界に残り続け、
この数年素晴らしい業績を残している。
その結果として、昨年度の「歌わせたい男たち」は
数々の演劇賞を受賞することとなった。
もとい。
朝の連続ドラマのストーリーをとやかく言うのは野暮である。
そういうものとして、見ながら、
宮﨑あおいの様々な表情が見られるということが、
僕にとっては嬉しいこととなっている。
宮﨑あおいを巡る人たちのキャストの豪華さもさすがNHKとしか言いようがない。
同じことが、大河ドラマにも言える。
室井滋、戸田恵子、寺島しのぶ、西島秀俊などなど、これからも楽しみである。
また、もう登場しなくなったが、宮﨑あおいの父親役をやっていた、
三浦友和が本当にいい味を出していた。
歳を重ねる毎に役者としての滋味のようなものが出てくる。
山口百恵と結婚された頃は、いろいろと役不足的な言われ方をされていたが、
どっこい、遣り続けることによるキャリアの積み重ねによる
人間の自信みたいなものがちゃんと表情や演技に表れてくる。
本当に、人間は仕事などを通じて成長していくんだなあとつくづく思う。
そして、そのことに対して、
意識的でなくてはならないだろうと自戒を込めて思いを新たにする