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F/Tのいわゆる制作ディレクターの人たちが現在 直面している問題というのがある。 それはいわゆる演劇界で「制作」と言われている人たちの 人材が不足しているということ。 そして、人材はいつまで経っても流動的で 35歳くらいになって辞めてしまう人がとても多いという状況があるということ。 「制作」とは舞台を進行させ予算管理からスケジュール管理、 票券管理などの業務をやりつつ、実際の制作の現場にも関与し その現場がスムーズに進行するべく様々なことをやっていくことである。 その最初の仕事?は例えばお弁当の手配だったりする。 しかし、それだけに彼らの仕事はとどまらず、 彼らがいなければ舞台制作の進行に大きな支障をきたしてしまうというのも確か。 働き方、ということをどうするのか?を見直し考え直すという機運も出て来た昨今、 この問題についてF/Tでも真剣に考えてみないといけないのでは? ということで今回の企画が生まれたそうである。 これって、僕たちの行っている映像制作の業界にも似た構造があるなあ! と思ってまったく人ごとと思えず聴いていた。 映像制作業界で制作と言えば番組業界で言えば「AD」(アシスタントディレクター) そしてTVCMなどの制作会社で言うと「PM」(プロダクションマネージャー) 日本語では制作進行と呼ばれ、通称「制作」と呼ばれている。 実はまったく同じ名称なのだ。 この仕事は映像業界で言うと、 きつい、帰れない、厳しい と言う3Kみたいな状況であると巷で思われるようになって、 なかなか思うように人材が集まらないのが現状である。 映像業界での制作職の未来は ディレクターでありプロデューサーである。 そうした責任者になった人たちが実際に番組を作ったり TVCMを作ったりするのである。 誰とやるのか?どのようなワークフローでやるのか? 時間と予算をどこにかけるとよりよいものが出来るのか? を常に考え続けながら仕事をしている。 さらに、プロデューサーになると仕事の開発から始め、 そして営業して仕事を作り出し運営する。 言うなれば小さな事業体を一人でやっているというような感覚。 そのプロデューサー的な職能を今回のシンポジウムでは 「制作」と呼ばずに「アートマネージャー」と呼ぶことにしています、 と事務局のスタッフで今回のファシリテーターをされていた 小島さんはおっしゃっていた。 映像業界と現状 大きく違うのはこうした仕事をやってみたいという 若者がまだまだとても多いということ。 しかし実際に足を踏み入れるまでに至る人が少ないということを 懸念されており、この問題は自分たちの問題として ちゃんと考えていかなければ大変なことになると いろんな人たちが口々に語っておられた。 このシンポジウムでは、舞台芸術の「制作」の仕事を 1980年代からやっておられる大先輩からはじまり、 中間支援組織の人々、そして実際に制作を経て 「アートマネージャー」の仕事を行って十数年が経った まさに35歳前後の方々までが現在の問題点を語るというものだった。 様々な場所でそれらの問題の解決のために 取り組みが行われていることも理解した。 そして、近い将来、ワークシェア、ワークシフトも含めて 働き方をどのようにしていくことが適切なのか? ということが問われる時代がすぐそこに来ているのだ。 それに、業界がどのように対応していくのか? によって業界の底力は大きく変わっていくのでは?と思った。 F/Tなどで上演されているパフォーミングアーツは それ単体では収入を得て暮らしていくというような 収支決算になりようがないものばかりである。 しかし、アートがある社会ということは スポーツがある社会と同じように意味があることなのでは? という思想が大切であり、それを多くの人に理解してもらう必要がある。 先日、文楽の助成金を地方自治体が廃止する! という話があったが、行政の人たちにその大切さを 理解していただくことがこれからとても大切なことになるという意見が多かった。 そのためには「アートマネジメント」に携わる人たちは、 行政を説得する言葉を持たなければならない!と。 平田オリザや栗山民也が言っていたことに 公共的な投資が行わらなけらばならないものが社会にはいくつかあると。 それは身体の健康を守るための「病院」などの医療機関であり、 頭の健康を作るための「学校」であり、 そして心の健康を維持するための「劇場」 (=アートとか文化芸術などと言っていいのかも知れない。) であると聴いて、大いに納得した。 これに納得したのは僕なのだが、 果たして行政の方々は納得されるのでしょうか?とも考えた。 この「説得」をしていく人。 行政などとアーティストとの中間に立って 良好な制作環境を作っていくことこそ、 未来の「アートマネージャー」の大きな仕事になるのかもしれない。 そこには経営コンサルタント的なスキルや 広告会社の営業やマーケティング担当的な仕事などなどのスキルが 必要になってくるだろう。 アートとビジネス (ここで言うビジネスとは他業種の人たちを巻き込み説得し 資金を出してもらいファンになってもらうみたいな意味ですが。) をつなぐ役割が求められてくる。 それが「アートマネージャー」なのでは? と思い至るようになった。 そして喫緊の課題として2020年の東京オリンピックに向けてのことがある。 オリンピックを東京に誘致するためにはスポーツだけでなく 文化芸術の振興にも寄与することが必要であるとオリンピック憲章にも書かれているらしい。 そして実際にオリンピック絡みの文化芸術振興プロジェクトが 2016年から始まるらしい。 そこから5年間、予算がついて多くの文化芸術のイベントが行われるそうである。 それを実行するために「アートマネジメント」が出来る 多くの人材が必要とされることは確実なことらしい。 それをチャンスだと思ってやって欲しいというスー・ホイルさん(ブリティッシュ・カウンシル) の励ましを受けて私たちが一歩前に踏み出す時期となった。 2012年のロンドン五輪で行われたイベントでは 210億円が使われたと書かれており、驚いた! そしてロンドンで行われた数々のイベントが 文化芸術の振興に大きく寄与したとしてとても評価されているらしい。 ロンドンからいらしたスー・ホイルさんが ああしたことを言ってくれているのだから、 私たちはこの2020年までをチャンスととらえ 大きな変革のきっかけとしていければいいなと思って お話を聴いたのだった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2014-11-20 08:21
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