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2012年スズナリで上演されたものから大きく進化したF/T14版。 一番の特徴は青森中央高校演劇部の部員が出演していること。 またスズナリより大きな、にしすがも創造舎という いわゆる学校の体育館なのでスケール感がある。 大きな場所でたくさんのキャストが登場している。 今回のF/Tの特徴なのか?演劇の原点とも言えるもの をいくつも観ることが出来た。 演劇は総合芸術でもあるが、同時に 何人かの人が集まればどこでも作ることが出来てしまうという特徴も持っている。 目の前にいる「なべげん」の俳優たちも、 そして青森中央高校演劇部の部員たちも、 演劇だけをやっていく人になるのは本当に一握りの人たちだけだろう。 でも、演劇的な行為をやり、それを見てもらい、 私たち観客はそれを見ることによって多くのことを考え感じる。 その場所を演劇的行為を通じて社会に開いていくのが 演劇の本質的な意味ですよ! と演劇のカミサマに教えてもらっているのが 今回のフェスティバルの大きな特徴のひとつである。 そして人はあるエネルギーを一緒にひとつのものに費やして向き合えば、 それを見ている人のココロに確実に届くんですよ という原初的なことをいつも思い出させてくれる。 青森で自らの演劇集団をやりながら高校教師として高校演劇をやっている、 なべげん主宰の畑澤聖悟さんは、それをまさに身を挺して行っている人なのだ。 まるで、鉄腕アトムみたいじゃないか・・・? オープニングで圧倒される。 数十人の出演者たちがコーラスを奏でながら動き、踊り、歌う。 ああ、演劇の原点が・・・。といきなりつかまれる。 本作品のテーマは重い。 原子力発電所から出る放射性廃棄物をどうするのか?ということ。 私たちは、2011・3・11の福島の事故を通じて、 放射能というものの時間のスパンは 人間の生きて行くスパンを大きく越えてしまっているのではないか? と思い始めている。 そして、それ以前に原子力発電から出る 放射性廃棄物をどのように処分するのか? という出口を決めないまま入口に突入してしまったのを知ってしまった。 私たちはそのつけをこれから10万年かけて 支払っていかなければならないのだろうか? 10万年とは100年の1000倍である。 3世代が100年とすると3000世代を経てようやく出来ること。 これって人間のスケールをはるかに超えてないか? そもそも10万年前に人類はいたのか?ということを考えた。 そして、畑澤さんは、これからの 10万年のスパンの物語をこの舞台上に創造していく。 先日見た映画「インターステラ―」にとても良く似ている。 物理学や宇宙の時間と私たちの時間の概念がそもそも大きく違うのだ。 私たちは短期的な欲望のために効率だけいいエネルギーを 短時間で食い尽くそうとしていた。 化石燃料は簡単に作ることはできない。 高効率の原子力は人間のオペレーションの限界を大きく越えている。 その問題を、畑澤さんは今回の戯曲で敢えて反語的に 面白くおかしく表現している。 このスペースファンタジー的なシニカルな物語の先には圧倒的な孤独がある。 10万年の孤独とでもいうべき世界。 私たちはこれからどのようにこの世界に希望を持たせられるのか? そこが、まさに今、問われている。 30日まで。 ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2014-11-28 16:58
| 舞台
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