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ヤスミン・アフマド監督を教えてくれた元同僚のSさんからご案内をもらった。 東京でヤスミンの名作「タレンタイム」が上映される、と。 以前Sさんの紹介でユーロスペースで上映されていたヤスミンの映画を2本だけ見ていた。 そのとき見たのは「細い目」と「ラブン」というもの。 マレーシア映画についての報告研究会を兼ねてのイベントだった。 山本博之先生から「マレーシアの映画事情―ヤスミン後のマレーシア映画」という レクチャーを受ける。僕はヤスミンの2本の映画しか見ていなかったので、 すべてが新しい発見だった。そして何よりマレーシアはムスリムが主体の国であり、 マレー人以外に華僑(中華)とインド人が住む多民族国家であるということがわかった。 彼らの行動場所はそれぞれ分かれており食べるものも別々だという。 もちろんムスリムの国ではあるが 仏教やヒンズー教などを信じる人たちもいる。 「タレンタイム」を見るとその多様な民族のいる国家であるということが良く伝わってきた。 ある高校生たちのお話。その高校では毎年、「TALENTIME」というイベントが行われる。 英語で書くと分かりやすいがまさに「TALENT」「TIME」。 音楽やダンスなどのパフォーマンスを舞台上で行い審査されるというもの。 まずは全校のオーディションから始まり 最終審査までが淡々と丁寧に描かれる。 高校時代の持つピュアで壊れやすい感覚を ヤスミンはそーっとすくいあげてわたしたちの前に提示してくれる。 私たちが忘れかけている、あの頃の純粋さを思い出させてくれる。 何人かのエピソードが同時並行的に描かれる。 その中でも主となるのが「エンジェル」という歌をピアノで弾き語る、女子高生。 なぜかこのイベントに参加する人には オートバイで学校を送り迎えする生徒が抽選で選ばれるのだ。 毎日オートバイで学校に行き、オートバイで自宅へという繰り返し。 その女子高生とオートバイを運転する高校生の男の子が恋に落ちる。 男の子は聾唖者である。 女の子は最初それを知らなかった。 男の子は彼女のことをとても好きになって一緒にいつもいたいという思いになる。 その純粋な恋愛が多くの人のココロを打つ。 研究会場は多くの女性のすすり泣きが聞こえてくるのだった。 中村中さんというミュージシャンがいる。 彼女は元々、男性で性同一性障害。 彼女が男性についての想いを語る「友達の詩」という楽曲がある その中の歌詞で 「手をつなぐぐらいでいい、並んで歩くくらいでいい」 というのがあるのだが、 その、控えめだけど純粋でまっすぐな思いが多くの人の気持ちに届いた。 その感覚と近い感じがこの映画にはある。 ヤスミンさんは、マレーシアのレオ・バーネットでTVCMなどを作っていた。 そのCMつくりから学んだ技術が映画に反映されている。 画面がいい。とても繊細で洒落た絵づくり。 そして音楽の使い方がいい。 音楽が流れる中インサートされる映像が感情をさらにゆさぶる。 TVCM的な造りでもある。 こんな監督がいたということが奇蹟であり。 ヤスミンという天才的な才能がまた出てくるのかどうかはわからない。 でも多くのマレーシアの人々に彼女の映画が影響を与えたことは マレーシアにとってとても良かったのでは。 日本でも再度、特集上映が行われることを願います。 ちなみに山本先生はヤスミンの映画の 日本語字幕化のプロジェクトという野望を持っておられるようです。 ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2015-01-24 08:51
| 映画
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