青年団リンクRoMTの第5回公演は
ウィリアム・シェイクスピアの最高のそして
最後の喜劇である「十二夜」(Twelve Night ,or What You Will)
翻訳は21世紀になって翻訳された河合祥一郎訳。演出は田野邦彦。
現在、日生劇場でも同じ演目が上演されている
かたや1,000人以上収容の劇場での公演、
そして本公演は観客収容人数30人の公演である。
30人の観客に対して演じる俳優さんは12人というとても贅沢な舞台でもある。
そして、今回初めてシェイクスピア劇を面白い!と感じ、
シェイクスピアの紡ぐセリフを美しいと感じることが出来た。
青年団の俳優さんを中心としたシェイクスピア劇は珍しい。
濃密で小さな空間で行われていることで
俳優のセリフや息遣いがリアルに聞こえてくる。
お話自体は、男女の性差を超え、その性差を超えた恋愛模様が描かれる。
ある王様(佐藤誠)が別の国のお姫様に求愛する。
自分で趣くのではなく家臣(李そじん)に愛を告げに行かせるのである。
家臣は男の子のように見えるのだが実は女。
家臣は王様に恋をしている。王様はそれには気づかない。
そして、家臣が別のお姫様(小瀧万梨子)のところに王様の求愛をお伝えに行くと、
お姫様はその家臣に恋をしてしまうというロマンチックコメディ。
実は家臣である女性には生き別れた瓜二つの兄がいて、
という設定がこの物語をさらに劇的に喜劇的にしていくのである。
わかりやすいストーリーの組み立てとセリフの選び方などが秀逸なんだろう。
とてもわかりやすく楽しめるシェイクスピア劇となった。
ここでの大きなテーマは「ああ勘違い」というもの。
勘違いが複雑に交差することによってそれが笑いになっていく。
これはいまに続く喜劇の王道のスタイル。
三谷幸喜の喜劇などもこれにのっとりながら
現代的なアレンジを施されて描かれている。
そうした構造と骨格をきちんとあぶりだしたカタチでRoMTは
今回の舞台を観客に提示してくれた。
先日観た木ノ下歌舞伎もそうだが木下さんの補綴の作業と同じことが、
RoMTの演出家である田野邦彦によって行われたのだろう。
本作で見せた演劇の力強さは、どの劇場でやってもゆるがないのかも知れない。
それをあえてアトリエ春風舎という濃密な空間で
見せてくれたというのはとても貴重な体験であった。
田野さんは以前からこの「十二夜」を演目として上演したかったと
折込チラシに書かれていた。
この戯曲に対する愛情がとても良く出ている。
お姫様の周辺の親戚であるトービー(永井秀樹)、
アンドルー(亀山浩史・うさぎストライプ)、マライア(荻野友里)がスパイスを利かせ、
彼らに翻弄される召使のマルヴォーリオ(太田宏)が笑える。
太田さんが半沢直樹に出演した香川照之と重なって見えて仕方がなかった。
フェステ(菊池佳南)の唄がいい。
2時間40分。30日まで。


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