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久しぶりのお休みに青年座の舞台を見に、代々木公園駅へ。 ここは小田急線の代々木八幡駅も交差する場所。 駅前のスパゲティ屋さん「HASHIYA」でスパゲティを食べてからお昼の公演に行く。 ここのスパゲティは独特な和洋折衷スパゲティと言えるもので、 今では「HASIHYA」出身と思われる料理人が いろんな場所で別の店名でスパゲッティ屋さんを行っている。 代々木八幡のこの店が発祥の地でもある。 青年座60周年記念公演の最後を飾るのが本公演である。 劇作は早船聡、彼の描いた新国立劇場で上演された「鳥瞰図」は 印象に残る舞台合った。 そしてキャストがすごい。山路和弘や山本龍二、 横堀悦夫などのベテランを揃えている。 俳優の年齢層の厚さが青年座の魅力でもある。 60年の歴史がそれを創り上げている。 演出は須藤黄恵さん。 須藤さんは「映像テクノアカデミア」の声優・俳優科の講師をされている。 以前、MONOの土田英夫さんの舞台を見に行ったときに 須藤さんが公演のお手伝いをされていたのが記憶に残っていた。 若手演出家である須藤さんのチカラのこもった演出で 素敵な舞台が完成した。 場所は川口の鋳物工場が多くあった街だろうか? 映画「キューポラのある街」のあの街である。 戦後すぐに多くの鋳物工場がこの街に出来て、 復興のためにみんな懸命に働いた。 その街もグローバル化で立ちいかなくなる鋳物工場が出て来て、 鋳物工場をたたむ経営者や鋳物職人を辞める人などなどが出て来る。 鋳物工場はマンションなどにカタチを変え、 そして鋳物職人だった人たちは、生きて行くために別の仕事を選択する。 早船はこうした市井の人々に優しく光をあてていく。 みんな、いろんな場所で懸命にしかしひっそりと生きている。 生き方を変えない人、変化しつづける人、 いろんな人が同じ街で暮らし続けている。 すたれ行く鋳物工場だが、日本のモノづくりの伝統を守り、 世界一のレベルで仕事をしている工場もある。 その志の高さで素晴らしい仕事をしている鋳物職人たち。 山本龍二は優れた職人の一人だった。 しかし、山本はあることがきっかけで希望を失っていく。 同時並行的に描かれるのが家を飛び出していった どうしようもない父親の山路和弘と 残された 引きこもりの息子(石母田史朗)とたくましい娘(高橋幸子)の話。 山路の妻は別れた後、子供たちを置いて医者と再婚した。 娘は生きて行くためにキャバクラで逞しく働いている。 息子は一日中ネットをやっており山路とも話をしない。 山路は元鋳物職人だったのだが地元の鋳物工場などに 話をつけて宅地開発をする仕事をやっている。 仲間からは「地上げ屋」と呼ばれている。 こうした人々の群像劇である。 ゴーリキーの「どん底」のような。 それが現在につながっており格差や貧困、雇用の問題が 現在のヘイトスピーチなどを生み出している。 そして、様々な問題を抱えながらも 私たちは前に進んでいかなければならない。 そのぐだぐだの中から一筋の希望が見えてくる。 橋の下でのそのシーンが泣けてくる。 そして、これは、父親と息子の話でもある。 自分の父親が大学3年の時に急死したのが原因なのか? 父と息子の話がなぜか好きなのだ。 ぜひ、代々木八幡で見てください。29日まで。 ![]() ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2015-03-25 07:18
| 舞台
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