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岸田戯曲賞受賞後の公演とあって客席は観客でいっぱい。 前回のスズナリよりも大きな劇場に大きなセットが組まれている。 どこかの川沿いの広い場所。 そこにバラックのような旧い木造の小屋が建てられている。 そこには仕事を失った兄と身体の弱い妹が住んでいる。 兄の収入が途絶えた兄妹は、貧困生活を余儀なくされ 家賃の支払いが滞っている。 そこに大家さん(岡部たかし)と呼ばれている ちんぴらのような男が取り立てにやってくる。 お金が返せない兄妹はもはや死ぬしかないというところまで追いつめられるのだが…。 岡部たかしは結局取り立てが出来ない。 その岡部を呼び出す社長と呼ばれている不動産屋の男(岩谷健司)。 岡部はこの社長に借金をしていて、兄妹たちから家賃を取り立てることが 出来なかったのでちゃんと返金することができない。 社長に殴られ蹴られる岡部。殴られてもヘラヘラしながら 岡部は何とかその場を取り繕うとする。 社長と一緒にここにやってきた社長の情婦?と思われる東加奈子。 ルブタンの靴を履いているのだが合わなくて足が痛いといいながらやってくる。 ソウルが真っ赤なハイヒールである。 彼女は風俗店で働いている。 舞台上では語られないが社長が経営する風俗店なのでは?と思われる。 岡部が社長に殴られている現場で東はトイレに行きたいと言い出す。 じゃ、近くに兄妹の住むバラックがあるのでそこで借りよう! と言うことになり東と社長と大家さん(岡部)はバラックへ再び戻っていく。 一緒に死のうとしている兄妹のところにやって来た三人。 兄は包丁を手に玄関口にやってくる。 大家さんは自分の貸している家で死なれては困るので止めようとするのだが…。 舞台変わって、このバラックの近くの河原。 そこに再婚した女(石橋けい)と夫である大学の教授(松井周)が散歩にやってくる。 石橋は、城山羊の会では、いつもセクシーなイメージで出演することが多いのだが 今回は地味で清純派なイメージで登場する。 ワンピースにカーディガン、おかっぱのボブカットに ボストンメガネという格好。 足元は白いコットンのスニーカーである。 再婚したての石橋は松井にぞっこんでラブラブ夫婦な感じ。 前夫の間には子供はいなかったのだが今回は子作りをしたいと 松井に言い寄る石橋。 松井は石橋の清純な感じとは裏腹な大胆な発言に少し引き気味になる。 そんな時、河原沿いの兄妹の住むバラックから大声や悲鳴が聞こえてくる。 そして、舞台は新たな展開を始めていく。 みんなが実際にどのような人なのか?という真相ははっきりとは語られない。 セリフの端々に出てくる言葉から想像してこの人たちの関係性を観客は考え始める。 冒頭は笑いながらその様子を見ていられるのだが 後半新たな展開があってその関係性を探るように見ていることに気づくだろう。 知的好奇心が刺激される。 さらに、後半に行くにしたがっての展開がすごい! ここでは語らないが、不快感を持たれる方もいるかも知れない。 しかし、この舞台を最後まで見ると その奥に隠された山内ケンジのメッセージが見えてくるのでは? この日はアフタートークがあり山内さんと映画監督の山下 敦弘監督のお話があった。 そこで山内さんがおっしゃっていたのが、ヨーロッパで救いのない映画を作る 監督が何人かいる。ミヒャエルハネケとかラースフォントリアーとか。 (もう1名監督の名前を言っていたが知らない名前だったので失念してしまった。) 彼らは、成熟した社会の中から出てくるある種の「どうしようもないもの」を 透徹に描いているというようなことをおっしゃっていた。 溝口健二監督も現実を冷徹に見つめ描き出すというようなことをおっしゃっていた ことを思い出す。 そうした視点で山内さんはこの舞台を作ったのだろうか? 新自由主義とグローバル化が極端に進んでいき、 格差が拡がり貧困が拡がっている。 そしてその負の連鎖を断ち切ることができなくなり、 どつぼにはまっていくと決して抜けられなくなることが実際に起きている。 ここに登場してくる人物たちは まさにその負のスパイラルから抜けられない人々。 そして、そこに絡めとられようとする人々が描かれている。 ? キム・ギドクの映画「嘆きのピエタ」や 園子温監督の映画「冷たい熱帯魚」にも似た世界とも言えるものがここに拡がっている。 舞台終盤はその激しさに 瞬きするのも忘れて見入ってしまうだろう。 貧困の連鎖、そしてそこから生まれてくる負のしがらみを断ち切る方法が 今の世の中にあるのか? 成熟しきった社会から生み出される人々の不安と闇を描き切った舞台となった。 山内ケンジ長編劇17作目の新たな表現の結果がここにある。 ![]() ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2015-06-03 08:21
| 舞台
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Comments(2)
本日の讀賣夕刊に劇評が出ています。
言葉の魔力 満ちる緊張感 という見出しでした、
0
Tさん。コメントありがとうございます。まさに緊張感あふれる舞台でしたああああ!
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