世界中の人が知っているアニメーションのブランドがある。
2Dの手書きアニメーションの「スタジオジブリ」(日本)、
3DCGアニメーションの「ピクサー」(ディズニー)(米国)、
そして立体アニメーション(クレイアニメーション)の「アードマン」(英国)。
国や手法は違っても彼らが作っている映画やTVプログラムは
世界中の人たちが見ているのではないだろうか?
そして、その「アードマン」が製作した映画「ひつじのショーン」が公開される。
大人も子供もみんなで楽しめる冒険活劇アニメーションとなった。
現在NHKで放送されているので多くの子供たちがショーンのことを知っている。
昨年のハロウィンのイベントでは親子連れの数百人が
ショーンの着ぐるみを着て街を練り歩くというイベントが行われた。
ショーンが100匹、原宿などを歩くって…!
そのショーンたちが映画の中でも大都会にやってくる。
ショーンたちがいつもいる日常の牧場から離れて。
牧場主と牧羊犬、そしてショーンを初めとするひつじたちは
毎日、同じ時間に起きて洗顔してひげを剃って、
ひつじたちを小屋から出して、放牧する。
彼らと一緒に牧羊犬も牧場に出て日が暮れるまで牧場で過ごす。
こんな毎日が繰り返されていたのだが、
ある日、ショーンたちが牧場主をトレーラーハウスに閉じ込めてしまい、
自由な1日を過ごそうというたくらみを実行する。
自由にTVを見たり飲み物を飲んだりするショーンたち。
と、あるきっかけで牧場主の寝ていたトレーラーハウスの
車止めが外れてしまい、坂を下っていくことになり、
そのまま街へ向かっていくのである。
ここからがドタバタ冒険活劇の始まりである。
英国人らしいシニカルなユーモアにあふれたアニメーション。
その毒があるのが子供に受けるのでは?
このアニメーションは決して優等生的ではない。
それらのストーリーテリングはスタジオジブリやピクサーの作品にも
通じるものがある。
その牧場主を探し出し牧場に連れて帰るのが
ショーンをはじめとするひつじたちと牧羊犬のミッションである。
街には野良犬がいたり、さらにはそうした動物たちを捕獲して保護する
動物収容センターの捕獲人がいる。
捕獲人に見つからないように街の中で牧場主を探そうとするショーンたち。
そこでいろいろなことが起きる。
この映画にはセリフがない。
効果音と音楽、そしてそこに書かれている文字だけで見せていく映画である。
だから言葉を知らない子供でも楽しめるのでは?
ひつじが柵をジャンプすると人は眠くなるのだよ!
という既定事実だけを子供に伝えればこのお話は理解できる!
この夏休み、親子やおじいちゃんと孫とで行ける最大級のエンターテイメント映画です。
上映時間85分。
エンドロールの最後の最後まで楽しめます。
クレイアニメーションにこだわり3DCGを使わない!
という姿勢がいい!アニメのキャラが醸し出す、クレイの優しさ、
そして、毛のやわらかさ、などなどの質感が堪能できる。
いよいよ、明日!
7月4日全国公開です。