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映像テクノアカデミアで講師をお願いしている、 内田英恵さんがドキュメンタリー映画を作った。 現在、埼玉の川口にあるSKIPシティで、「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」が行われている。 その長編コンペティション部門にノミネートされた唯一のドキュメンタリー作品。 (その他の作品は劇映画) この日がワールドプレミア上映。 講師でもある内田英恵監督がどのような作品を作ったのか? 興味津々で、川口駅に降り立った。 無料送迎バスが20分に1回出ており、 そのバスでSKIPシティに向かう。 当日券の列でカメラマンの二本松さんにばったり! 二本松さんはロスで長く撮影の仕事をされ、 現在は帰国して日本でTVCMや映画などの撮影をされている。 二本松さんは、内田監督がロスの映画学校で学んでいる時に 知り合ったらしい。 こうして英語が出来る映像関係の輪が拡がっているんですね。 本作は、ALSを48歳で発症した塚田宏さんと、 その妻の塚田公子さんを記録したもの。 映像制作会社で働いていた内田監督は、あるきっかけで塚田夫妻と知り合うことになり 塚田さんを被写体にした映像作品を作りませんか? と提案したのがきっかけでこの作品が生まれた。 公子さんに会ってお話をし、実際に内田監督が これまで制作してきた映像作品を見ていただき、 夫、宏さんの同意も得て、私たちのことをどうか記録してください ということでこの作品の制作が始まったらしい。 最初短編映画を作ったのが2008年のことだった。 25分の作品。 それから、さらに5年 内田監督は塚田夫妻に寄り添いカメラを回し続けた。 夫の宏さんの表現できる器官が徐々に失われていく。 何とかしてコミュニケーションを取ろうとする公子さん。 その公子さんのモダンであっけらかんとした明るさを見て 内田監督は、この作品を自分が見たままに描こうとしたのだろう。 ALSと言う難病に向き合っているものの、 いろんなところに夫婦で出かけて行って いろんな人に会い、講演をする。 公子さんはとてもたくましく、彼女とずーっといるからか、 宏さんもユーモアを忘れない。 そんな生きる希望がわいてくる映画である。 生きているということは、生かされているということでもある。 その「生きている」という奇跡に塚田宏さんはALSを通じて真剣に向き合ったのだろう。 この映画にはそうしてALSから逃げないで 真剣に向き合い続けた人たちの記録がある。 真剣に向き合うことによって「生きる」とは?ということを改めて考えなければいけないし、 「生かされている」ということを意識することによって 多くの人への感謝が生まれてくる。 内田さんはそうしたことの断片を丁寧に掬い取って 映像作品に仕立てあげた。 後半が圧巻。 夫がコミュニケーションすることが出来なくなるかも知れないというときに 妻が夫に生きる意志を確認する。 文字盤を追いながら一文字一文字を紡いでいく。 担当医が塚田宏さんは私たちが1日と感じることを100日で感じ 生きているのじゃないかという言葉が残った。 そして、夫の宏さんは私の命をどうするのかは 公子さんに預けます、と言った。 自発呼吸が出来ず、人工呼吸器で30年近く生きている宏さん。 その宏さんが生きていて本当によかったと語る。 眼球の動きだけで語り、皮膚で感じ、見聞きすることはできる。 たくましくも豊かな夫婦を追ったこのドキュメンタリー作品である。 ニコニコ動画が「ニコニコドキュメンタリー」を制作し配信するという。 こうしたものが見られる機会がこれからさらに拡がって行くのかもしれない。 公子さんは50年近く夫と暮らした。 宏さんがALSを発症してから30年間は24時間いつもいっしょだった。 その公子さんが上映後 「生きるとは一緒にいること」 とおっしゃったことが残っている。 25日の11時~2回目の上映がある。 ![]() ![]() ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2015-07-23 08:52
| 映画
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