今回の土田英生セレクションは、コミュニティと家族の話。
家族のつながりって何だろう?ということがテーマになっている。
映画監督の是枝裕和さんはいつもこのテーマで映画を作り続けている。
岐阜県の高山から車でさらに2時間も入った山奥のど田舎にある診療所が舞台。
ここで診療所を経営している、倉田哲郎という医師が危篤になり、
彼の子供たちがここに呼び集められる。
といっても彼らはほぼ初対面。
というのも倉田哲郎はいろんなところで子供を作っていたから。
いや、何度も新しい女性と結婚しては子供をつくったというほうが
この舞台の文脈では適切。
よそよそしい中、一同が集まる。
家族全員が集まると倉田哲郎のご意思についての話があると、
その診療所に勤める薬剤師から告げられる。
それぞれの事情がある人たちがそこで何気ない時間を過ごしていく。
長女の村岡希美は仕事をバリバリとしている女性、
年下で幼すぎるのでは?というくらいの精神年齢の男が夫である。
2人目の妻?の息子たち(双子)竹井亮介と尾形宣久は
ここで莫大な遺産がもらえるかもと算段してやってくる。
竹井の妻(七味まゆ味)は実は倉田哲郎と関係があった。
彼女は看護士である。
三人目の妻の息子はさわやかな好青年の渡辺啓太。
兄弟がこんなにいることを知って純粋に嬉しく思っているというキャラである。
そして、4人目の妻の娘高橋明日香。夫は土田祐太。
そして、倉田哲郎は現在内縁の妻としている
もたい陽子に世話をしてもらっている。
総勢12名のキャストが1時間45分の舞台でそれからの3年間を演じる。
2幕目は倉田哲郎の1周忌である。
また、そこに血の半分つながっている兄弟が集まってくる。
一緒にいる時間が長くなると人間関係も変わり、
コミュニケーションも変化が起きてくる。
内縁の妻だったもたい陽子と薬剤師の男、
本田力は結婚することになり、もたいのおなかの中には双子が!
そして、この二人はこの診療所に住んでいる。
姉の村岡と次女の高橋は東京でしょっちゅう会っている。
ここでまた、兄弟たちの想いが交錯するのだが、
土田はそれを大きな流れでは描かない。
山﨑豊子の映画を先日観たが、それと対極!
(ちなみに「女系家族」という遺産相続もの。)
とっても小さなゲームのことや「方言」のことなどで
細かい笑いをいれていき、そこから微妙にねじれていく空気を楽しむ、
というようなそんな舞台。
これは舞台でないと伝わらない微妙なもの。
映像化するとたちまち、この奇妙さは失われていくだろう。
そして3年目の診療所。そこには女たちだけの姿が。
一緒にこの場所にいる彼女たちは力強い家族となっている。
核家族化がさらに進行している現在。
一人暮らし世代が高齢者も含めてこれから激増していくだろう時代に
土田は無意識か意識的かはわからないが、
こうしたコミュニティを描いたのだろうか?
映画「八月の鯨」を思い出し、
さらにウッディアレンの傑作「インテリア」を彷彿とさせる
ラストシーンである。
Cucumber+三鷹市芸術文化センターpresents 8月9日まで。


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