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作・演出 坂手洋二。副題にハーマン・メルヴィル「バートルビー」よりとある。 メルヴィルと言えば「白鯨」1851年に書かれた作品である。 先日観たアニメーション映画「バケモノの子」でも「白鯨」が 物語の後半の大きなモチーフとなっていた。 自分より強いものと戦うことはいつまでたってもの定番の命題でもあるのだろう。 そんなメルヴィルが1852年に書いた小説が「代書人バートルビー」というもの。 この小説の存在すら知らず、いわんや題名をや、という状態だったが、 本作で坂手さんは、原作のエッセンスを取り込んで新たな戯曲にしている。 カフカの小説のような不条理な物語であるのだな?ということは、わかった。 「できれば、わたし、そうしないほうがいいのですが。」 という言葉が何度も繰り返される。 なんじゃ、そりゃと思うのだが、 その言葉はバイタルフィーリングの低下によって出てくる言葉であると ここでは定義されている。 バイタルフィーリングとは生きる意思とかチカラという意味だろう。 ということはバートルビーさんは生き続けようというチカラが 低下してしまった男の話なのか?と考えるのだが カフカと同じ不条理の世界に正確な答えを見つけられる筈もない。 劇場に入ると上演ステージが大きく客席に張りだしており 客席は6列くらいしかない。必然的にお客さんの数が少なくなってしまう。 しかし、本作の上演ではそうしないといけない何かがあったのだろう。 舞台はある男の独白から始まる。 福島の第一原発からそう遠くない高台の病院の事務局長(大西孝洋)。 この人物は実際にある「高野病院」がモデルとなっている。 福島原発から22キロ離れた場所で踏ん張っている人々。 しかし、そこの生活をしていると人々は バイタルフィーリングを失っていく。 この高野病院の物語と「バートルビー」の小説での物語、 さらにはもう一つの物語が語られ それが複雑に組み合わさって1本の作品を完成させている。 三つめの物語は1983年に学生だった坂手洋二さんが アルバイトをしていたという新橋―虎ノ門界隈にあった 雑居ビルの会社の事務所が「バートルビー」の舞台にとても良く似ていたそうである。 その時の坂手さんの記憶を基にこのシーンは描かれている。 新聞の切り抜きを各企業に合わせてまとめていき 毎日、銀座界隈の企業にその情報を配るという会社があったらしい。 いまで言う、「まとめサイト」みたいなものである。 この場所でのアルバイトのシーンがとても面白かった。 ほぼ同じ時期、大学生だった僕と年が近い ということもあるだろう。 「コピーライター養成講座」って何?みたいなセリフが出て来て笑った。 当時はそういう時代だったのである。 僕自身も2年間コピーライター養成講座に通った。 1983年~1984年のことである。 燐光群4年目の俳優の宗像祥子がいい。 約2時間10分。 ![]() ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2015-09-09 10:08
| 舞台
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