別役実フェスティバルの中の1作。演出は小山ゆうな。
上板橋の駅から10分ほど歩いた住宅街に銅鑼のアトリエはある。
初めて降りた駅。庶民的な香りがして住みやすそう。
池袋から十数分。
上板橋は実はあの「蒙古タンメン中本」の本店があるところらしい。
別役実フェスティバルでは、本公演を初め、文学座、テアトルエコー、円、民芸
と言った新劇から派生した老舗劇団を中心にかなり多くの作品が上演されるらしい。
日本での不条理劇の創始者でもあり現在も執筆をされているという意味では
演劇界の宝の一人でもある別役さん。
劇作家・演出家の山内ケンジさんと話しているときに
「別役実のコント教室」(@白水社)がとても面白いですよ!
と教えていただき実際読んでみて、それからは人に勧めるようになった。
コントをどのように創作していくのか?の秘密が詰まっており
広告業界の人たちに
コンテンツ制作やWEB動画の制作が増えたりしている今、
ぜひ、読んでみてほしい。
前置きが長くなったが、銅鑼アトリエは、
門を入るといきなり広い空き地がありその奥に大きな建物がある。
そこがアトリエとなっている。
舞台は別役実らしいというかベケットなどの行ってきた
不条理劇の基本でもあるシンプルな構造。
舞台の真ん中より少し下手側に桜の木がある。
その桜の木の下には銅鑼の過去の公演で使われた様々な小道具が積まれている。
小山さんが折込の中で書いていたが、銅鑼の昔からのお客さんに、あの小道具!
と思って欲しいとのこと。
そういえば上板橋のいくつかのお店に本公演のチラシが貼ってあるのを見て、
地域と一緒になって長く演劇活動をされているんだな!というのが伝わってきた。
そもそも、演劇とは地域と一体になった活動であるということを、
思い出させてくれる。
舞台は「はる」「なつ」「あき」「ふゆ」と季節を追うように展開していく。
ある家族の物語である。
チェーホフの「桜の園」などに別役さんは影響を受けて書いたのか?
別役さんの本心は知る由もないが、
日本がバブル景気から崩壊した時に書かれたものらしい。
その崩壊とか解体みたいなテーマが本作の中で描かれる。
家族はまるで「サザエさん」に出てくる家族のようである。
家族構成もほぼ同じ。
しかし、その家族が季節が進むごとに解体していくのである。
核家族化や孤独化の象徴としての家族なのだろうか?
そして、この家族の前にいつも現れる「変なおじさん」がいる。
モロ師岡演じるこの男は「もくひろい」を仕事にしていたのだが、
時代がそうした仕事を亡くしていき、
モロさんも生きていけなくなってしまった。
そうして男は自ら死にたい死にたいと言いながら生きている。
そのモロさんの死に向き合う行動がいちいち笑える。
怪優モロ師岡のブラックユーモアが満載の芸に劇場が沸いていた。(笑)
バブル崩壊後生き方を根本的に見直すということを考える人が多くなった。
そのときに別役さんが家族の解体と個人の解体をモチーフにした
不条理劇をこうしたカタチで発信されたのだろう。
最初、小道具がたくさん積まれていた桜の木が季節を追うごとに
解体して「無」に向かっていく。
演出家の小山さんは、ここにどのような思いを込めたのだろうか?
13日まで。



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