作・演出:松本哲也、この劇団名「コマツダイヒガシ」と読むらしい。
松本哲也が生まれた宮崎県の地名だそう。
松本は芸人の山崎邦正に少し似ている。
演劇が好きな人からこの劇団の評判は聴いていたが初見。
見て、あ、これは宮崎県の地方都市を舞台にした
「北の国から」じゃないか?と思った。
倉本聰原作のあの「北の国から」の根っこのエッセンスと
とても似たものがこの舞台の根底にあるんじゃないかな?
と思いながら見ていた。
それは地方で暮らす独特の狭いコミュニティで生きて行くということでもある。
誰が何をしているのか?ということをその地域に住む人はみんな知っている。
恋愛関係なども誰がどうなっているというのも
狭い地域なので必然的に知られることとなる。
そうした関係を息が詰まると言って都会に飛び出す人もいるだろうが、
そのすべてを飲み込みながら暮らすというのが
こうしたコミュニティで生きて行く方法なんだろう。
舞台はある電気工事会社「安永電気」の詰め所である。
舞台下手にはその電気工事会社の創業者である
親父さんの実家につながっている。
親父さんは、電気工事の会社を起こして、
家族を持ち、三姉妹を育てている。
スナック?かどこかで働いている長女。
彼女は高校生くらいの娘が居て女手一つで育てているシングルマザー。
ここで事務員として働いている次女。
彼女は以前、この安永電機の職人さんと付き合っていたが
今は英会話学校で働く男と結婚している。
三女(異儀田夏葉)もここで働いているのだろうか?まだ独身。
親父さんは三女が結婚して、その旦那に電気工事会社を
任せられたらいいのになあ!と考えている。
その三女はここの会社で働いている職人さんの弟、浩史と付き合っている。
浩史は東京に出て行ったのだが
うだつが上がらず宮﨑に戻って来た。
働き口がないのでここで職人をやっている兄貴に
頼み込んで親父さんの会社で働かせてもらうことになった。
仕事に熱が入らない浩史は、まったく仕事を覚えようとしない。
三女の理奈との逢引きには熱心という、
傍から見たらどうしようもないダメ男である。
先日、KERAの作演出の「グッドバイ」という舞台を見た。
太宰治の原作を基にしたものだが。
太宰が描くどうしようもないダメ男に通じるものがあった。
最近、なぜか続けてこうした
ダメ男の舞台をみることになり驚いている。
親父さんがガンであることがわかり、それもかなり重症であるらしく、
明後日から入院することが決まっている。
入院を前にして宴会をしようという親父さんの意思を汲んで、
この日はみんなが集まってくる。
その日の午後から深夜にかけての半日がここで描かれる。
演出が丁寧できめ細やか。初日とは思えない完成度だった。
テイストは異なるのだが平田オリザの舞台を見ているような感覚もある。
会話を通してしみじみとした人間関係があぶりだされる。
小津安二郎の映画にも似た感覚とも言えようか?
地方で暮らす日本人の生き方の典型のひとつがここにある。
こうした生き方を東京に住んでいると忘れてしまっているという自分に気づく。
そうした気づきを与えてくれる舞台でもあった。
だから「北の国から」みたいだと思ったのだろうか?
三女役の異儀田夏葉が魅力的。14日まで。



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