赤堀さんがコクーン!!これは小劇場界でも事件である。
赤堀さんがスズナリなどでやっていた「THE SHAMPOO HAT」での
エッセンスや演出技法を使って、
この大きな舞台で豪華なキャストで新たな試みをやりきった。
赤堀さんの新たなステージが始まった。
いつもの赤堀さんが描くブルーカラーな人々が主役なのだが、
そこに今回は新たに不条理劇的なものと幻想文学的なものが入り混じる。
いろんなものがミックスされた技法がとっても新しい。
どこをとってもアバンギャルドなのだ!
と赤塚不二夫さんならおっしゃっていたのでは?
従来の赤堀さんの語り口をベースにしながら
赤塚不二夫的な実験的な方法論を取り、
そこにさらに村上春樹の幻想小説やカフカの小説のような不思議な世界が描かれ
時には、クジラなどに想いを寄せた哲学的な語りがまじっていく。
このいろんなものが詰め込まれた猥雑さがこの舞台の魅力なのではないだろうか?
お下品に見えてとってもインテレクチュアルであり、
ベタベタな生活を描きながらどこか高踏的。
そうしたいろんなものが共存している。
しかし、良く考えると私たちはそうしたごった煮の中で
猥雑なことを考えたり、詩情があふれるような感覚になったりするのではないだろうか?
それは劇中の音楽の使われ方も同様である。
雅楽や歌舞伎の拍子、歌謡曲、演歌、クラシック、オペラの歌曲、などなどが
劇中のいろんな場面で様々な使われ方をする。
今回の舞台は時間があれば少し早めに行くといい。
僕ら世代はみんな知っている
日本の歌謡曲がとても上手な選曲をされて流れているのだ。
ストーリーは建築現場で働く
ブルーカラーの男たち4人(北村一輝、大倉孝二、池田成志、三村和敬)街頭で
福島の事故で行き場を失ったワンちゃん猫ちゃんの世話をする団体に遭遇する。
そこでマイクを持って募金活動をしているのが吉高由里子、
制服を着た少年(富浦智嗣)、59歳のおじさん(大鷹明良)の3人で行っている。
その日の、夜、峯村リエの経営しているスナックで飲んでいる4人。
そこに募金を終えてやってきた団体の3人組がやってくる。
大きな募金箱を誰もいなくなったその時、三村が奪って逃走する。
それを追いかけて取り戻そうとする、北村、大倉、池田と吉高由里子に
池田の妻である秋山奈津子。
そこからドタバタ追いかけっこが始まる。
秋山は池田の妻であり舞台女優である。
時々、秋山が池田とハムレットを劇中で演じたりする、
その按配がとても刺激的。
池田がハムレットの「to be or not to be」の日本語セリフをある
文脈でいきなりいいだすところで鳥肌が立つ。
あ、ハムレットってこういうことかもと思わせられた初めての体験だった。
同様に様々な人々のエピソードが語られる。
北村の元妻の濱田マリとその娘、趣里。
いつも電車のホームで3人が居るシーンが何度も登場する。
こう読んでいるとどんな芝居なんだ!?と思われる方が多いと思うのだが、
これこそ演劇でしかできない表現なのでは?
落語的な要素や能楽や歌舞伎の要素などもふんだんに取り入れられ、
疾走感のある舞台となっている。
それにただついて行くだけであっというまに3時間(休憩15分)が過ぎていった。
吉高由里子は今回初舞台だそう。とってもいい。
魅力的な女優としてこれからも舞台作品に挑戦して欲しいと思った。
カーテンコール慣れしていない姿が初々しい!
また、劇中に出てくる小野寺修二の振付でダンス的な
パフォーマンスが繰り返されるのも魅力的。
音響、井上正弘。
美術は革新的な歌舞伎美術で有名な金井勇一郎。
25日まで。その後、大阪公演がある。
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