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横内謙介:作・演出。横内さんの舞台を久しぶりに見た。 「善人会議」という劇団をやられていた時代から見ているので、 最初に見てからだともう30年近くになるだろうか? 現在NHKの人気番組「SWITCH」でナレーションを担当している俳優 六角精児がそこの劇団員だった。 横内さんは今、新橋演舞場で上演されている 「スーパー歌舞伎・ワンピース」の脚本も書かれている。 エンタメのことを熟知しながらも小劇場の持つ新しさやアバンギャルドさを持つ 作家なんだな!ということが本作を見て良くわかった。 これは、近松門左衛門の心中ものか?三遊亭円朝の落語か?またまたバーナード・ショウか? と言うのが第一印象。物語の骨格がしっかりしている。 そこにディテイルが加味されて物語の王道になるべき要素をたくさん持っている。 簡単に言うと賭博士の男が幼少の頃、親と喧嘩しその母親を殺し、賭場の世界へ身を置く。 男は何故かサイコロの目がわかる。 丁半博打に勝ちつづけで絶好調の男が賭博の賭けで鬼から女をもらうことになった。 その女がMEGUMI。彼女は魔女のチカラで作られた。 墓場の死体のパーツを張り合わせそこに赤子の魂を入れる。 そうしてMEGUMIが生まれる。 大人の女の身体を持つのに心は赤子、そこから急速に成長していく。 先日観た映画「チャッピー」にも似た成長ぶり。 魔女は男に言う。 これから100日経つまで男女として交わると女(MEGUMI)は水になってしまうと。 身体と魂が合わさって人になるのには100日はかかるのだとMEGUMIと男に告げる。 MEGUMIは最初、言葉さへわからない赤子の状態。 数十日経つと少女になっていく。 男と一緒に暮らしているので、喋り方が粗野で野卑。 それを見かねたお坊さんが男にMEGUMIを預け、 一人前の高貴な女性に育てあげようと言う。 お坊さんとその愛人でもあり弟子でもある同性愛の二人がMEGUMIを育てる。 ピグマリオンというお芝居があるがまさに「ピグマリオン効果」! 映画「マイ・フェア・レディ」のオードリー・ヘップバーンのような。 そうして立派な大人の女に育ったMEGUMIだが。 それから100日が経つのにはあと半分ある。 男は、彼女と一緒に暮らすために金を作ろうと賭場に行くのだが、 彼女を寺に出してからというもの、まったくサイコロの目が読めなくなり負け続ける。 借金までして賭けるのだがうまくいかない。 自暴自棄になってさらに借金を重ね、しまいには人を殺めてしまうのだった。 目的とやっていることのバランスが崩れ身を持ち崩していく。 人間の高貴なところとどうしようもない弱いところが同時に描かれる。 借金の方にMEGUMIは女郎屋に売られる。 「させず大夫」として評判が経ち多くの客が列を作る。 その評判を聴いてお殿様がやってくる。 そして、あと1日で100日というその日、MEGUMIは危機的な状況を迎えるのである。 お殿様が本番をして水になるのを体験したいと言い出すのだ。 男はMEGUMIを助けるために、鬼に魂を売って助けようとする。 それを知ったMEGUMIは? と近松門左衛門の心中もののような舞台は終幕を迎える。 MEGUMIが舞台女優として生きて行こうとする覚悟がここにある。 それは折込のMEGUMIの文章に素直に描かれている。 バラエティ番組に出ていたときは瞬発力が鍛えられた。 しかし子供が出来て長いお休みを取った時に 一つのことに集中して取り組んだことがないと気づいた私は、これでは??? と思い立ち舞台に挑戦することにしたのだ!と。 その想いを横内謙介は受け止め、こうしてカタチにした。 MEGUMIの夢は「儚い」夢では終わらない。そして、続けることでさらに成長していくのだろう。 結城座の人形が劇中にアクセントを添えている。鳴り物などが生楽器というのもいい。 11月8日まで。その後、厚木公演も。 ![]() ![]() ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2015-11-04 07:55
| 舞台
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