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「お母さんといっしょ」というNHKの超長寿番組があるが、 それと1字違うだけでこれだけ違った意味を持つのかと、 日本語の表現の幅の広さを思い知らされる。 そして、このセンスのいいタイトルを付けた脚本・演出の ペヤンヌマキの舞台は毎回面白い。 女の本音をギリギリまで描き出し、何もそこまでのドロドロした葛藤を描く。 これは家族の愛憎劇でもある。 そして、家族とはこういうものなのでは?というペヤンヌマキのメッセージが 聞こえてくるような舞台。 温泉旅館の一室。部屋の中に露天風呂がある。 お風呂は真ん中のガラス扉の奥。 上手に出入り口があり、下手は床の間や浴衣などを入れてある押入れがある。 典型的な温泉旅館の部屋。 ここにある家族が母の誕生日会を兼ねて旅行にやってくる。 3人姉妹とその母である。 次女(内田慈)が今回の宿を手配してやってきた。 宿について文句ばかり言う長女(岩本えり)。 いつも何かというと「文句ばかり言う」お母さんそっくりになってきている。 九州弁が話されているようなので地元は九州のどこかなんだろう。 姉は、あまり美人とは言えず、勉強を頑張って、 東京の大学に入り出版社で働いている。 高給をとっている39歳という設定。 給料はいいが彼氏はいなく結婚し 子供をつくって育てるということを諦めはじめている。 次女(35歳)は東京の大学に行こうと思うがうまくいかず、 米国のカレッジに留学をする。 が、思っていたのと違うということで途中で戻ってきて、東京で働き始める。 でも、いつも何か思っているのと違うらしく、すぐに会社も辞めてしまい転々と職を変えている。 次女は小さい時から可愛かったのでみんなから「かわいい」と言われ続けて育って来た。 そのためにたいした努力もせずに大人になってしまったらしい。 男がいつも言い寄って来るので、そうした男を拒まない次女の男遍歴は 膨大な数になる。不倫も含めて多くの恋愛?を経験してきている。 それが次女の自信にもなっており、おくての三女(望月綾乃)(29歳)に いつも恋愛指南を行っている。 三女は地元の介護の会社に勤め、 口うるさい母親と一緒に住んでいる。地元で母親との暮らしを 我慢しながらも受け入れている。 姉の生き方を見て、年の離れた三女は、 姉たちを反面教師にして生きようとしているみたいである。 会話は何気ない。 温泉旅館の家族旅行で繰り広げられるような会話が延々と続く。それが面白い。 あー、あるある。というシチュエーションが満載。 家族なのでかっこつけたり見得を張ったりせずに お互いに遠慮せず本音を言い合う。 遠慮しないことが自然とお互いを傷つけることになって 関係が泥沼の愛憎関係に変化していくのをペヤンヌマキは自然に描いている。 本作には「母親」は登場しない。 いつも別の部屋にいるという設定になっている。 その代わりと言うのもなんだが、三女の彼氏が登場する。 彼氏は地元の実家から坂を下りた角にある酒屋の長男。 同窓会で三女と久しぶりに出会って意気投合し結婚しよう、ということになる。 せっかく家族が集まるのだからと 三女はサプライズで結婚の報告をしたいと思い彼氏(加藤貴宏)に来てもらったのだ。 最初、結婚なんて!と反対する長女と次女。 自分たちの生き方と価値観が違うのでその違和感をストレートに言葉にする。 本音で遠慮なく語ることによってどんんどんと険悪な感じになっていく。 しかし、ペヤンヌさんは家族とは結局こんな感じですよね、 とこの舞台を通じて伝えてくれる。 最近、「不寛容」という言葉が良く使われる。 外部のものや伝統的なものから外れるものに対しての 不寛容さが拡がってきている時代なのかもしれない。 でも、生きて行くのには「寛容」の気持ちが大切なのを みんなどこかで知っている。 でもそれがなぜ出来ないのか?を考えるきっかけとなる秀作。 ブス会だけにお約束の入浴シーンがある。 登場人物がみんなお風呂に入り本音を言い合う。 内田慈が歌がすごく上手いのに驚く。 また三女役の望月綾乃を初めて見たが魅力的だった。 2時間。30日まで。 ペヤンヌマキ版「三人姉妹」である。 ![]() ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2015-11-20 08:20
| 舞台
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