本書は、脚本を書いた経験が少ない人、物語の構造に興味のある人にとって、
とってもいい参考書になるのではないだろうか?2015年7月発行。
著者の三宅さんはプロの脚本家であり時々監督もされている。
そして、それらの仕事と並行しながら「スクリプトドクター」という職業をされている。
この仕事の発注がなされるのは映画のプロデューサーからに限られる。
担当の脚本家は、いろんな事情を聴きながら自分の中で精一杯やっているし、
それでも脚本の執筆が思うように行かない場合というのはある。
こちらを立てればあちらがうまくいかない、そうこうしているうちに
脚本が本来の目的を離れてにっちもさっちもいかなくなる。
三谷幸喜の傑作戯曲で映画にもなった「笑いの大学」などは、
まさにそうしたプロセスを描いた話。
戦時の検閲官と劇作家との二人芝居。
最初ロミオとジュリエットを上演台本で用意していたのだが、
海外の作品をこの状況(戦時下)で行うとは?ということで、
それが「寛一お宮」の話になり、さらには・・・。というもの。
本作は直せば直すほど、面白くなっていくという劇作家の
執念みたいなものが現れ見ている人たちはその姿に感動するのだが、
スクリプトドクターを呼ぶ、という場面では、
一回冷静に脚本を分析して、なにがずれてしまい物語の運びの
どこに問題があるのか?シナリオを書くにあたっての課題を
どうやって解決していくのか?
という具体的なアドバイスを三宅さんが行い、まずはプロデューサーに話し、
それで解決できない場合は脚本家を入れて一緒に課題の解決にあたるというもの。
これは経営コンサルタントや広告会社のアカウントプランナーや
クリエイティブディレクターの仕事にも似ている。
ハリウッドにはこうした、スクリプトドクターという職種が確立しているらしいが
日本ではまだ珍しいらしい。
そして、本作は脚本を書こうとする人にとってとってもわかりやすい入門書になっている。
ここで推奨されるのが、物語構造をある映画やドラマから逆に書き起こしていくという作業、
巻末に実際の書き起こされたものがついているので参考になる。
この作業を自分の好きな映画やドラマでやっていると
自然と物語構造の骨格が見えて来てどのようにストリーが運ばれているのか?
が論理的に見える化してくるのである。
この作業って実は映画などの評論家などが日常的に行っていることと少し似ている。
ある映画やドラマを見てこの映画の魅力とは?とか
物語は要するにこういうこと、だからここが面白いと論理的に語る場合の
仕組みと似ているのである。
それを繰り返すことによって物語の様々なパターンを学習し、
それを通じて自らの発する脚本が書けるようになるのかも知れない。
「初級編」の続編を期待します。
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-25072825"
hx-vals='{"url":"https:\/\/haruharuy.exblog.jp\/25072825\/","__csrf_value":"c5b0d9173185d6cf065b7c42397957260354d81c3aaddd4d4afed63702172f747684e19fd288c171abce56bc8e8d56fd0e565ded563fe42fb5c14bad418dbeb1"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">