にしすがも創造舎が今年で閉鎖されるらしい。
もともと豊島区の学校の廃校が利用されてきた。老朽化なのだろうか?
それとも駅近の場所なので用地が転売されるのか?
人口減が予想される豊島区の窮余の策かもしれないが、
こうした芸術への活動拠点がなくなっていくのは寂しいことである。
稽古場としても使われていたらしいので、
予算のない劇団はまた稽古場探しに苦労することだろう。
そのにしすがも創造舎で行われる最後の?F/Tのダンス公演では?
イデビアン・クルー主宰の井手茂太さんは
もう25年もこのダンスカンパニーをおやりになっているらしい。
以前、TVCMの振り付けを依頼したことがあり、
振り付けをされている様子を見て、こうした脱力系で笑いもあり
柔らかな感じのダンスはまさにこの方だからこそ生まれてくるのだな!?
と感じたのを覚えている。
その個性はいまも変わらず、今回も笑える脱力系のダンス公演。
ただ、振り付けは笑える脱力系なのだが、
その他を構成する要素がプロのチカラを結集して完成度が高い。
美術は今回は映画「ドッグヴィル」にも似た住宅展開図のようなセット。
シェアハウスだと思われる。
6畳くらいの個室が4つあり真ん中に大きなリビングがある。
真ん中奥にはバスルームとトイレがあり玄関に抜ける廊下が真ん中にある。
手前は大きな窓ガラスがある場所となっており、
そのさらに手前はベランダになっている。
家具はなくだだっぴろい。
そこに住んでいる女性4人のダンサーたちがそこでの日常を繰り広げる。
(ちなみに男性4人で踊るBキャストも同時上演されている)
衣装もそれぞれのキャラクターに合わせた洒落た衣装。
無機質でモノトーンな舞台美術に彼女たちが浮き立って見える。
そして、今回の舞台で特筆すべきは音である。
激しく、サウンドデザインされた音の流れがとどまることなく
60分強のステージの最初から最後まで一貫して続く。
音響監督は私の大好きなアバンギャルド音響監督の島猛さん。
彼の作り出した音とシンクロした動きが見ているものの感情を揺さぶる。
変な効果音とともにダンサーがそれに完全に合わせて動くので
アニメーション的に見えて笑える。
また、音楽担当のASA-CHANG巡礼の楽曲がいい!
今回は録音?だったようだが、生演奏で聞いてみたかった。
が、あの緻密に構築されたサウンドデザインを行うのには
こうしてあらかじめ仕込まれた音の中でダンサーが
自由に動くというのがよかったのかもしれないなとも思う。(どっちやねん!)
このダンスカンパニーの独特の間はまさにコントである。
ドリフやクレイジーキャッツのようなお笑いの基本がしっかりしているダンスカンパニー!
唯一無二のカンパニーではないでしょうか?
上演時間約60分少々。10月29日まで。


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