「外道」検索すると、
「正論者から見て異論邪説を唱える人たちのことを貶めてこう呼ぶようになった。
これが転じて日常用語となり、人の中でも特に卑劣な者、
人の道や道徳から外れた者などを罵るために使う言葉になった。」とある。
本作はすべての登場人物が「外道」?そんな舞台。上演時間80分。
以下、簡単なストーリーを書きますが
ネタバレになるかも知れません。
でも、この舞台の本質ではないと思い敢えて記します。
場所はある地方都市だろうか?のアパートのリビングルーム。
夜中、車を運転していた男(用松亮)が突然飛び出してきたおばあちゃんをはねてしまう。
同乗していた女(黒木絵美花・青年団)が、大丈夫だから!と男に言って、
そのまま一緒に逃げてしまう。心配する男。
男は女と一緒に住んでいる。女はシングルマザー。
彼女は現在、14歳になる娘(橘花梨)と、男の住んでいるアパートに一緒に住んでいる。
男は自営業で自動車の板金工場を細々とやっている。
男は自責の念にかられ、自首しようとするのだが、
女に説得されてなかなか自首できずにいる。
おばあちゃんは、命は助かったものの事故の後遺症で
半身不随になり歩くことができなくなってしまった。
犯人探しも進んでいく。
事故現場に目撃者情報を集める看板が設置される。
地元の警察官(柳沢茂樹)が、各戸を訪ねて熱心に聞き込み調査をしている。
実は、そのおばあさんは警察官の母親だったことがわかる。
ぐだぐだと時間が経ってしまっている間に、男の息子(猪瀬青史)から男に連絡が来る。
本屋で漫画を万引きして捕まったらしい。男は息子を引き取りに行く。
購入した漫画を持って、息子と男はリビングにやってくる。
男はずいぶん昔に離婚している。
離婚前から、彼の息子は問題ばかり起こしていたらしい。
盗みなどの常習犯で少年院に保護されていたようである。
息子が男の代わりに自首しようかと提案するのだが。
それを受け容れる、女と娘と男。
そうして、息子は・・・・。
作・演出の田川啓介は、こうした状況を説明的なセリフを一切語らせることなく、
しかも俳優のセリフだけでこうした状況であるということを説明していく!
演技と発話はあくまで自然体!
大げさにセリフを喋ったりは、まったくない。
その分、観客が考えることが増え、脳をいい意味で刺激される。
しかし、本作の大きな特徴はそこではない!
こうした事実関係とストーリーを把握して、その後に見えて来る
登場人物同士の事情と人間関係、そしてその関係が微妙に変化していく様が
面白くそして恐ろしく描かれる。
それが本作の「外道」たるゆえんだろう。
人間には「外道」なる部分が必ずあるのでは?
その「外道」の部分を、ある状況を設定することによって
自然に出てくるようにしている、というのが本作の最大の特徴ではないだろうか?
人間の弱さとどうしようもなさを田川は描く。
そのきっかけとなったのが太宰治の「走れメロス」だと言う。
人を裏切ってしまうこと、人の期待に応えることの難しさと現実がリアルに描かれている。
恐ろしく、そして、記憶に残る秀作。11月20日まで。

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