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2016年は、どういう年だったのでしょうか? 今年ほど「働き方」ということについて考えた年は、なかったのではないでしょうか? ついに、大きく「働き方」が変わろうとするような動きが 真剣に議論され改革が始まろうとしているような気がしています。 戦後、日本で、高度経済成長が続き、 それに伴って優れた企業や人材がたくさん登場し、 国際競争力が高い状態が長く続きました。 いい状態にある時は、よほどの変革の覚悟がない限り、 現状維持を「よし」とするのは「世の常」「人の常」。 そうして、バブルがはじけた後も、私たちは、その状態を維持するために 「KAIZEN」を行い、同時に「根性でがんばる」という精神論を盾(たて)として 戦後の高度経済成長期と同様の努力を続けていきました。 そうこうしているうちに、ある程度の所得をみんなが持つようになり 「三種の神器」も普及して、これ以上、欲しいものがない状態が、 1980年代には、実は、始まっていたのではないでしょうか? 私の、敬愛して止まない、糸井重里さんの西武百貨店の広告コピー 「ほしいものが、ほしいわ」 は1988年の仕事だそうです。 しかしながら私たちの大半は、その時期に現状維持を選択し、 新たな「けもの道」に踏み出したり、誰も知らない「ブルーオーシャン」に向けて 航海に出るなどの冒険をしませんでした。 その後の1990年代から現在に至る四半世紀の金融デフレ現象は そんなところにも原因があるのかも知れません。 そうしてバブル崩壊の1989年から始まったデフレ現象に追い打ちをかけるように、 2008年のリーマンショックが起きました。 それをきっかけに、「ほしいものが、ほしいわ」の言葉に代表されるような、 みんなが「豊か」だと思えた時代から 格差が大きく広がる時代が始まりました。 新自由主義経済(ネオ・リベラリズム)というお題目を唱え、 西欧、特に米国を中心とした超合理的な生産が幅を利かせるようになっていきます。 その最大の理由は、新自由主義経済と同時に始まった経済のグローバル化です。 自国だけでは利益が出せなくなった、先進国のコングロマリット企業は、 広くアジアや東欧、中南米、そしてアフリカなどへ進出していきました。 現地でコングロマリット企業は、彼らの企業の価値を、広告宣伝などを通じて 現地の人々へ伝え続けています。 ただその活動を単純な「For Good」という言葉だけで語れるのでしょうか? もちろん、それに対する恩恵も多いのかも知れません。 ただ、グローバル経済が進んでいくに従い、 貨幣のみを中心とした人類の交易活動だけが絶対的な指標として 語られるようになっていったことも否めないのではないでしょうか? そして近年「資本」=「貨幣」を持つものと持たざる者との「格差」が さらに広がっています。 そもそも、「資本主義経済」は「資本」を持つところに「資本」が集まっていく! というのが前提です。当然「格差」は拡がります。 しかしながら、誰もその「資本主義」の仕組みを否定できないという 「ジレンマ」を抱えながらいままでやってきました。 では、私たちは、 「これからどのようにしていけばいいのか?」 ということがわからないまま、多くの人は自分の前に立ちはだかる 「大きな壁」を乗り越えることが出来ないでいるのかも知れません。 こうした現状が、2016年という年だったのではないでしょうか? 今年の1文字は「金」だそうです。 「金」は貨幣につながり経済につながっていきます。 と同時に、金メダルのような無償の?多くの人たちへの 感動価値みたいなものも表しているらしいのです。 現在は、それらの「物質的な金」と「精神的な金」が 「同時に欲しいわ。」という時代になってきているのかも知れません。 私たちは、これまでの価値観から大きく変換していけなければならない 時期に来ているということを、みんな薄々と感じているのではないでしょうか? 資本主義は転換点を迎えており、貨幣中心の資本主義経済は 必ずしも万人に幸せをもたらさない。 グローバル化とそれに伴う、格差が生まれ拡がっていったことで 内向きの価値をよしとする声が拡がっています。 ブレグジットやトランプ政権などはその典型的な事例です。 ポピュリズムという名のもとに「昔の自分たちはよかった!」という 時代の復権を求める声が大きくなっています。 でも、そういう時だからこそ、私たちの叡智で テクノロジーを上手に活用して新たな価値の醸成と新たな生き方を 確立しやすい時代でもあるのではないでしょうか? そのために、私たちは自ら変化できる生き方をしなければいけません。 変化しながら新たな時代に向けて、何歳になっても新たなことに チャレンジすることが求められる時代が、すぐそこに来ています。 リンダ・グラットンは著者「ライフ・シフト」(@東洋経済新報社)の中で、 いま生まれた人は、その50%以上が100歳まで生きると書いているそうです。 また2046年には人工知能が人間の、持っている全知能を 追い抜くのではないか?という、 いわゆる「シンギュラリティ」=「特異点」が来るとも言われています。 現在ある仕事の半分以上の仕事はAIやロボットなどに置き換えられ、 私たちはそれ以外のことを仕事にし、生きていく時代になるのでしょう。 その時に、堀江貴文がいうように「遊ぶことが仕事になる」時代が来るのかもしれません。 その時に大切なのは 「自分が、何が好きで何に興味があってそれに対してどのような行動をとって来たのか?」 と言うことが問われてくるのではないでしょうか。 また、 自分の頭で考え実行することの大切さもそこにはあるのではないでしょうか。 貨幣経済も変わっていくでしょう。 高額なシステム構築や手数料が必要なくなる「仮想通貨(電子通貨)」=「ビットコイン」 と言われているような金融の仕組みの根本になる「ブロックチェーン」の 仕組みを使った社会が始まると言われています。 (実は、ウクライナでは既に始まっているらしいです。) そうなるとナショナリズムの台頭とか個人の格差などの問題をはるかに超えた、 人種や民族、国境の概念がない世界になるのではないでしょうか? ケヴィン・ケリー<元「ワイアード」創刊編集長>は、 彼の著書「テクニウム」(@NHK出版)の中でテクノロジーの発達は 私たちの能力を拡張すると書いています。 私は、その楽観的な言葉を信じたいと思います。 実際、私たちはコンピューターテクノロジーやITの進化によって 大きく能力が拡張されているのを感じているのではないでしょうか? ちなみに2017年「冬」の電通のクリエイティブ塾の課題は 「テクノロジーとアイデアの学校」という名称となっています。 働き方も、これからは確実に進化していくのではないでしょうか? 子育て勤務・自宅勤務・介護勤務から始まり 週休3-4日、あるいは週3日だけ働くような生き方、 あるいは副業と本業のいくつものわらじをはいた働き方など、 たくさんの多様な働き方が普通のことになっていくでしょう。 人材流動性も高まり、その受け皿としての 人材(人財)マッチングのビジネスなどがさらに拡がっていくのではないでしょうか? クラウド・ファンディングやクラウド・ソーシングなどで、 短時間で「人」や「資本」が集まりつながり、 自由に本人の裁量で「仕事と遊びとどっちだかよくわからないこと」で 稼ぐことができる社会がやってくるのかも知れません。 落合陽一が「魔法の世紀」(@PLANETS)の中で語っているのですが、 人工知能やコンピューターやロボットに絶対にないものは 「ビジョンを立てること」と「モチベーション」を持つこと だそうです。 AIやICTテクノロジーを活用しつつ「ビジョン」をうち立て、 それを実現させるために「モチベーション」を維持しつつ 事業などを実行することの出来る、 個人や集団がこれから大切になってくるのではないでしょうか? また、年収を社長と社員を同じにしたシアトルのIT企業 「グラビティ・ペイメント社」のダン・プライス社長の事例や、 幸福度を別の尺度で測るブータン王国などの例もあるように、 競争に勝ち続け、急成長をし続け格差を作り続ける ことだけが絶対的な価値ではないということを、 多くの人が認めるようになってきています。 これからは、そうした多様な「幸福の価値」を知り、 自分なりの生き方を自分で考え模索する時代になるのかも知れません。 さいごに、教育事業をやっている立場からの小さな「ビジョン」ですが、 リンダ・グラットンの著者「ライフ・シフト」(@東洋経済新報社)に書かれている 「教育」というものが生涯にわたって行われるべきである という言葉に大きな勇気をいただきました。 100歳まで生きる人が増えた時代になったと言っても、結局 「私たちはいずれみんな死にます。」 であれば、死ぬ前に、「ああ、生きていて、面白かった!」と思って 死ねるための「教育」を行いたい!その「教育」こそが、 本来の意味で私たちに「ビジョン」や「モチベーション」を 与え続けるべきものなのではないか?と自省を込めて考えています。 さて、来年はどんな年になりますやら。 55歳を目前にして考えた、よしなしごとでした。 みなさまも良いお年をお迎えくださいませ。 2016年12月末日(吉日) 山下治城
by haruharuyama
| 2016-12-28 16:00
| 時事放談
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Comments(2)
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malt-yu at 2017-01-02 21:32
haruharuyさん、2017年もどうぞよろしく!書籍では『かくかくしかじか』『先生と私』を僕も選びました。yukio1118
0
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haruharuyama at 2017-01-19 09:40
yukio1118さん。コメントありがとうございます。佐藤優の本はまさにyukioさんのブログを拝見して読んだものでした。
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