仕事のIT化とグローバル化で仕事の仕方も随分変わった。
勤続30年の小西さん(おかやまはじめ)の視点から本作は語られる。
僕自身、1985年に働き始めたから会社員生活は32年目である。
小西さんと同じような経緯をたどって来た。
家電の会社だろうか?神田にあるこの会社は2代目の若社長に代わって
会社のルールが大きく変わった。
多くの社員がスターバックスのコーヒーを持ち、アップルのラップトップコンピューター
あるいはタブレットを持って仕事をしている。
会議で使う用語は「アジェンダ」「コンプライアンス」「ステークホルダー」などの
横文字ばかり。
外資系みたいだがそうではなく、
そこでは、合理主義という名の冷たい仕組みだけが動いてしまっている。
労働生産性を上げてクールで効率を重視し、若い人を中心としたプロジェクトを推進し、
洒落た店で食事をする。
会社に酒やつまみを持ち込んで遅くまで飲みながら残業時間もくそもなく
仕事の話とともに馬鹿話を延々とし続けるという環境とは真逆の状況がいまそこにある。
その環境の変化になじみ切れない男が小西である。
そこに小西を名乗るもう一人の男が突然現れる。
村松武(カムカムミニキーナ)演じるもう一人の小西は
女神のマークのついたコーヒーを片手に持ち
リンゴのマークのついたラップトップを持っている。
衣装もどことなく「LEON」のちょい悪おやじのようで、
よどみなくしゃべる横文字満載の言葉で周囲の人たちをかく乱する。
村松演じる、「環境適応型おやじ」と「環境に適応できない」
おかやまはじめ演じる「おやじ」がこの会社で交互に登場する。
鈴木聡さんは元博報堂の制作局の出身である。
鈴木さんが居た当時の博報堂はまさに会社で飲みながら
仕事するというような感じだった。
わいわいと同好会のように打合せをし誰も終電のことなど気にしないで
大笑いしながら企画会議をし、若手のおバカな企画にまたまた大笑いし、
若手はその経験を経ることでプランナーとして育っていった。
いま、そんな働き方をしているところはなくなった。
そして鈴木聡はどちらの働き方がいいのか?などというメッセージなどは語らない。
もう一人の私「ユー・アー・ミー?」は、他の登場人物にも同様に登場する。
現在の私と過去の私。過去のあの時代には携帯電話すらなく
会議の資料はすべて紙だった。
過去のノスタルジーを懐かしんで回顧しながらも、
変化する現在に生きていかなければならない私たちではあるのだが、
あの時に、やっていたことから見えてくる
「本当に私たちが大切にしないといけないことは何だろうか?」
ということを問いかけられているような気にさせてくれる舞台だった。
上演時間約1時間50分。22日まで。



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