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木ノ下歌舞伎が面白いよ!と友人に勧めて見に行ってくれた方は 大抵リピーターになる。 その効果か?本公演のチケット前売りが何との完売!(泣) 泣きながら会社を早退して当日券に並ぶ。 開演の1時間前からチケットが売り出される。 キャンセル待ちの札を渡され10分ほど前に劇場に戻った。 駒場東大前のマクドナルドで暖を取る。 ここに集まる中高生はなぜか会話の内容が知的。 その場所の環境というものがあるものだとつくづく思う。 開演時間を少し過ぎた頃、何とか入ることが出来た。 演劇ウォッチャーの高野しのぶさんが、劇場の折り込みに書かれている あらすじを読んだ方がいいとあったので急いで読む。 簡潔にまとめられているので1分で読める。 歌舞伎の演目のストーリーがきちんと頭に入っていないので助かった。 まずは「隅田川」(約40分)白神ももこが演じる。 この公演のために髪の毛を切られたそうだが 少年にも船頭にも狂女にも見えるようにとの演出だそうである。 白神さんのコミカルな演技が笑いを誘う。 (以下、ネタバレあります) 船頭になった白神さん。何と隅田川下りの観光アナウンスが流れる! 現在の東京の隅田川の風景がこれを聞くと脳裏に浮かぶ。 そして現代の東京から当時の「隅田川」の時代に接続されていく。 衣装もスポーツ用の運動着をまといカジュアル。 コミカルな中から突然、悲しみをたたえた狂女の姿が見えてくる。 そのための緩急のつけ方がいい! 音楽もオリジナルやクラッシックなどを駆使して 現代に「隅田川」を接続する新たな試みを行っている。 毎回、木ノ下歌舞伎については歌舞伎のそもそももっている 下世話さや猥雑さのエッセンスが取り出され描かれる。 その手腕に毎回頭が下がる。 大阪のおばちゃんと敬意をもって呼ばせていただきたいが、 補綴の木ノ下裕一の歌舞伎に対する深い理解と愛情のたまものである。 木ノ下さんは、当日券を待っている人たちに気を使って 1階ロビーのストーブのあたりで観客に「寒いですねえええ」などと言ってくれる、 気いつかいいの方でもある。 20分の休憩をはさんで「娘道成寺」(60分) 演出・振り付け・出演はきたまり。これはすごかった。 あのインパクトをどう説明したらいいのか? 様子がすごい! きたまりさんのメイクや髪型・衣装などなどに至るまで完成され 計算尽くされたことの結果がこの新たな舞踊作品となって完成した。 「娘道成寺」は歌舞伎座でその演目を見たことがあるのだが、まったく違う! しかし、その奇妙なスタイルが私たちに向けて何らかのオーラを放ち、 奇妙なインパクトに包まれ呆然となる。 緩急自在なきたまりさんの動きや肌理の細やかな肌、 そして目力などなどすべてのものに圧倒される。 これは、この小さな「こまばアゴラ」劇場という場所だからこその迫力もあったのだろう! 長唄全曲が流れ60分間の楽曲とともに とても貴重な体験ができました。 まるで「ビョーク」のプロモーションビデオを生で見ているような そんな幻想的な踊りであり演出だった。 この数年見たダンス公演と比較しても 長く語り続けられる優れた公演だったのでは!? この日、アフタートークがあったのだが批評家の東浩紀さんも絶賛されていた。 東さんと木ノ下裕一さんの爆笑アフタートークが素晴らしく、 やはり木ノ下さんの歌舞伎の持っている本質に対する愛情には 頭の下がる思いでいっぱいである。 最後に木ノ下さんの折り込みの文章の一部を引用する 「今後、この国は、ますますその姿を変えていくことになるでしょうけど、 簡易なジャポネスクを売りものにしたり、そのくせ平気で過去をなかったことにしたり、 上り調子の空虚な未来を夢想したり… そんな風潮が今より加速しなければいいなと思っています。 過去と未来が対等に手を取り合いながら<道行>できる方法はないものかしら、 と考えたりします。 そしてもしかしたら“古典”はそのためにあるんじゃないかな、と思ったりしています。」 22日まで。26日~29日まで京都アトリエ劇研。
by haruharuyama
| 2017-01-18 11:53
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