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脱力系・サスペンスミステリーとでも言えばいいのだろうか? 今回のMONOは傑作と言われている「約三十の嘘」(映画にもなっている)のような 原点回帰を思わせる作品となった。 若手の俳優たちが参加しているのもそうした回帰の原因になったのだろうか? 50代を迎えたMONOの初期メンバーと 20代~30代の俳優たちがいい塩梅でミックスされている。 場所は駅の近くにある古いアパートの2部屋。 一室は新たにこの部屋を借りたボス(元ヤクザの組長)と呼ばれる人と その手下たち(組員たち)。 このアパートのオーナー(同じく元ヤクザの組長)から、 ヤクザの足を洗って新たなことをするならば、と言って格安で貸してくれたもの。 家賃は何との3万円! もう一部屋は若者たちが自分たちで創作スタンプの店を始めた。その事務所兼お店。 この二部屋が回り舞台!で登場する。舞台美術が素晴らしい。 お金と手間と工夫が詰まっている。美術は柴田隆弘。 ボスの事務所にビルのオーナーの娘がやってくる。 家賃の支払いについて。通常は十数万で貸しているのですが? とやってくるのだが、オーナーと3万でという話があったということで 娘は入院中のオーナー(父親)のところに確認に行く。 娘の小さい頃のことをボスは覚えていて オーナー(組長)の奥さんにあこがれていたらしい。 奥さんもボスのことを可愛がっていたらしい。 こう書いていると、北野武のヤクザ映画か東映の任侠映画か? と思うかも知れないが、劇作家が土田英生なのでそうはならない。 どちらかと言うとアキ・カウリスマキやジム・ジャームッシュ あるいはコーエン兄弟的な 脱力感を伴う仕立てになっている。細かい会話が爆笑を誘う! 物語の骨格となるスリルとサスペンスが底辺にあるのだが それが全面にドーンと出てはこない。 舞台の向こうでは大変なことが起きていて いろんな欲望や黒いものがうごめいているのだがそれは観客の想像にゆだねられている。 これらの要素を土田はすべて日常のセリフを通して描こうとしている。 なので、観客は彼らのセリフの意味を真剣に追っていかなければならない! 芝居自体のテンポが速いのでかなりの情報量である。 昨年見た映画「女神の見えざる手」のようなスピード感で舞台が進んでいき ある種の小気味の良さがある。 そのテンポと間をきちんと演じている俳優たち。 初日の硬さはあったもののすごい技術! セリフから見えてくる関係をきちんと観察するとこの舞台の描こうとする もう一つの暗黒世界が見えて来て怖くなる。 そういう私も、これを書くので事実確認などのため台本を購入し 帰りの電車の中で読み返したのだが(W)。 上演時間1時間55分。3月21日まで。その後、大阪公演がある。 ![]() ![]() ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2018-03-16 08:02
| 舞台
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