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面白い!今年、見た中のベストテンに確実に入るのでは?という読後感。 見終わってからの興奮が冷めやらずに帰宅してから随分と長く起きていたような気がする。 まるで、みのすけが25年後に 芝居の再演を想像して眠れなくなったみたいに。(劇中にそんなシーンがある) ナイロン100℃が結成されて今年で25周年になるらしい。 1993年のことである。私は、1998年に紀伊国屋ホールで上演された ナイロン100℃の「フローズンビーチ」を見て以来、 再び、演劇を猛烈に見るようになった。 大学生時代から演劇を見始めたのだが、 仕事が忙しくそんなにたくさんの舞台を見に行けない状態が続いていた。 しかし、1998年。 私が、36歳の時にこの舞台を見て、これはすごい!やっぱり面白い! と思って20年が経過した。以来、あらゆるジャンルの小劇場を見た。 20代には、劇中に出て来る鴻上尚史の舞台をシアターアプルで見たし、 さらにセリフで登場する清水邦夫の戯曲の舞台は蜷川幸雄の演出で見た。 作・演出のKERAは私とほぼ同い年である。 くだらないギャグが私の感覚に合うのか、いつもツボにはまり ゲラゲラと笑ってしまう。 ブラックユーモアの要素もありかなり強い毒を発した芝居だが それが私の感覚と合うのだろう! ちなみのKERAさんの奥さんの緒川たまきと私は誕生日が同じである。 ま、それだけなのだが。それくらいKERAが好きという意味なのだろうか? それとも? 舞台はある一軒家のやや古びた家のリビング。 上手に中庭があり上手の奥は玄関に通じている。 舞台奥に冷蔵庫とキッチンがあり下手奥に二階へ続く階段がある。 舞台の下手にはお風呂場や主人である三宅弘城の部屋に続いている。 1993年ナイロン100℃結成の時代と さらにそこから25年戻った1968年が描かれる。 70年代安保で学園闘争の嵐が吹き荒れたあの時代! 学生だった彼らと25年後の1993年の彼らが描かれる。 客演の坂井真紀が三宅の妻。 学生運動を経て結婚したのだが、新たな男が坂井に出来て もうすぐこの家を出ていくらしい。 坂井の弟の赤堀雅秋はこの家に居候をしている。 別れた妻(新谷真弓)がいるのだが、元妻は毎晩のように 赤堀の部屋に来てセックスをする。 そのよがり声が大きく、三宅と坂井の娘で21歳の大学生の役の 根本宗子は時々愚痴を言っている。 そこに家が全焼して住むところがなくなったと言って、 突然学生運動時代の共に活動した先輩であるみのすけが暫く泊めてくれとやってくる。 25年前みのすけ先輩と同級の三宅と坂井は同じ学生運動をしていた。 時々「異議なし」という今では誰も使わなくなった言葉をみんなが語る時代。 坂井はこの運動のセクトのアイドルのようになっていてみんなのあこがれの的である。 当時、坂井が想いを寄せていたのがこのセクトのリーダーである安井順平! 安井はセクトの活動資金集めのために 三宅やみのすけの男性たちに対しては土方仕事をやらせたり 万引きした本を古本屋に売ったりして資金を稼ぎ、 女性たちには別の方法での資金稼ぎをさせていた。 実際に当時行われていたことなのだろう!と妙に納得した。 ある日、同じセクトの仲間が入院している病院に 見舞いに行くために安井順平がお見舞いギリギリの時間に徳着するバスに乗って向かった。 しかし、そのバスは事故に遭い、安井順平はそれから植物状態になる。 長く植物状態だった安井の訃報が電報で届くところからこの舞台は始まる。 学生時代の三宅、坂井、みのすけはセクトの主張を 大衆にわかりやすく伝えようとするために演劇をすることにした。 伝説の舞台となった舞台の主演女優は坂井真紀。 戯曲は三宅が書き、みのすけが演出をする。 25年経って彼らは再びその舞台を再演しようという流れになる。 資金はみのすけの家が全焼した際の火災保険の3000万を使おう!と! 「若気の至り」という言葉があるが、学生運動も、 その当時の演劇もまさに「若気の至り」。 しかし、その時におかしてしまった「若気の至り」は 取り返しのつかないことも多く、それらを抱えて 私たちは大人になっていくのである。 25年前の感覚はいまもみんなのなかにうっすらと残っている。 そのほのかな想いが並行して描かれるのが この芝居のもう一つの真骨頂である。 みのずけも三宅もそしてリーダーの安井も坂井のことが好きだった! それは今も変わらない。 さらに現在、坂井が付き合っている78歳の男性(廣川三憲)などが 後から加わってくる。 娘の根本宗子の世代も同じように「若気の至り」が繰り返される。 根本と一緒になって、女を作っては貢がせてそれを分け合う男(大石将弘)。 彼に貢ぐ隣の豪邸に住む市会議員(吉増裕士)の娘(菊池明明)。 突然の死と少しばかりの生きる希望が描かれる。 生き続けるための逞しさが25年という時間にシンクロし せつなくもおかしいナイロン100℃の成熟した25年間の ある種の集大成がこの舞台では? 「百年の孤独」も大傑作ではあるが、 同時代的な物語として今の時代のたくさんの人に見て欲しい。 あっというまの上演時間3時間10分(途中休憩10分)だった。 まったく退屈しない。29日まで。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2018-07-18 07:55
| 舞台
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