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渋谷PARCOの立て替えに伴ってパルコプロデュース公演がいろんな劇場で上演されている。 プロデュースというのもやり続けていないとその感覚が鈍る! よって立て替え期間にもこうしてパルコプロデュース公演を精力的につづけ、 プロデュース道を究めている。 プロデューサーは、いろんな要素を組み合わせて新たなプロジェクトを立ち上げ、 期限内にある予算の範囲内で確実に実行していくことが求められる。 プロデュースできる人たちは必然的にプロジェクトマネージャーであり、 それが会社組織になるとプロデューサーは経営者となる。 過去を振り返ってみても、日本で5者協定(松竹、東宝、大映、新東宝、東映)を結んでいたような 大手映画会社の社長たちは映画製作にあたってプロデューサーを兼任していた。 パルコは開館30周年を記念して「プロデュース!」という本を出版しているだけあって、 彼らのベースには「プロデュースすること」が脈々と流れているんだろう。 英国はウェストエンドで生まれた現代演劇の翻訳劇を今回はプロデュースした。 ロンドンのウェストエンドから始まってブロードウェイ経由とチラシに書かれてある。 2018年トニー賞のBestPlayにノミネートされたらしい。 劇作家はルーシー・カークウッド。1984年生まれの34歳。 演劇祭が毎年行われるエディンバラの大学で学んだらしい。 登場人物が3人だけ。本公演では高畑淳子、鶴見辰吾、若村麻由美が演じた。 英国はこれから私たちの国が向かう社会の方向付けにとても参考になるのではないか?と思っている。 演劇を始め、映像文化や音楽はもちろんだが、 ロンドンオリンピックの運営や美術館や劇場の運営のノウハウ さらには公共放送であるBBCの取り組みなど、興味深い施策がたくさんある。 また、英国のような成熟した大人な観客たちが求めていることが 将来日本にも波及してくるのではないかな? それとも、アジアとしての独自なカワイイ文化やチャイルディッシュなものが求められ続けるのか? 本公演の観客たちを見ていると 日本にもいよいよ大人な成熟した文化が受け容れられるようになってきたと感じるのだがいかがだろうか? 超高齢化社会を迎えつつあることによって私たちの国もようやく 成熟した文化が普通になっていくのかも知れない。 この流れは今後、アジアの各国に拡がっていくのだろうか? 韓国映画などを見ると、私たちはすでに文化芸術政策で周回遅れのレースを走っているようにも思えてくる。 この現状を踏まえて文化庁や経済産業省は日本の成熟文化を後押しすることが必要なのではないだろうか? 本作の演出家の栗山民也さんが自身の著書で 心の健康を醸成するための劇場を公的に応援しようと書かれていたことを思い出した。 成熟した文化の先には何か私たちの精神の根っこにつながる 民主的な社会が生まれてくるような気がしている。 それを醸成するのが演劇であり芸術なのではないだろうか? AIやロボティクス化によって自動化され人間の単純労働はなくなり、 考えること感じることがこれからの仕事になる、その時に芸術の効用を忘れてはいけないのでは? 舞台はロンドンの北東にある海岸沿いの村。 原発が近くにあったのだが大地震と大津波とで地下の電源が喪失し その原発は多分メルトダウンを起こした!(ただし、多くのことは語られない) その近くに住んでいる、元科学者の夫婦(高畑淳子・鶴見辰吾)。 そこに、突然やってくる元同僚の科学者だった若村麻由美。 若村はメルトダウンした原発の処理をするために米国から戻りこの村に移住してくるらしい。 若村は昔の同僚にこの話をしにやって来たのだが…! と、 まさに福島第一原発の事故を想定するような設定でこれは日本の話か!? と置き換えてみる方も多いのでは? 小田島恒志の翻訳はこなれており現代的。 アフタートークで原文との比較などのお話を聴いてさらに興味を持った。 THE CHILDRENと「THE」を入れることで自分たちの子どもだけでなく これからのすべての世代に向けてという意味になるらしい。 英語とはかくも奥深きものなのか?その真意も含めて。 成熟した大人の方々のための上質な演劇をパルコは今回もプロデュースした。 こうした翻訳劇に多くの人が集まり採算が取れるようにするのは本当に大変だろう! 新生「パルコ劇場」は1年後再スタートする予定。 その劇場での公演も、楽しみ。 上演時間1時間50分。9月26日まで。
by haruharuyama
| 2018-09-19 08:55
| 舞台
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