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翌日、振替休日申請して休めそうな夜。 新たに芸術監督となった小川絵梨子がプログラムを組んだ 2作目のチケットがないか検索してみる。と、全公演完売とある(涙)。 残された席はZ席のみ。Z席は、当日の朝10時~初台のボックスオフィスにて 一人1枚ずつ発売される。小劇場の販売枚数は大体10席ほど。 10時少し前に初台の駅を降りてボックスオフィスにダッシュする。 ウォーキングは日々行うようにしているが、心拍数を上げるのにこうしたダッシュは丁度いい。 しかしながら、足がつったり痙攣したりしないように気を付けつつでもある。 老化を感じるようになった身体とうまく付き合っていかなければならない 年齢となったのが少し悔しい。到着すると何と10番目だった。 そのすぐ後ろに同じ電車に乗っていたのではないか?と思われる 私より十数歳以上若い男性が並んだ。 実は9番目に並ばれていた方は私の知り合いのNさん!だった。 びっくりしながらもいろんなお話をする。 定年後の再雇用が終わって、今は自宅でお母様と暮らしているらしい。 お母様は80代半ばのご高齢なので、夕食の準備などもあり、 こうして平日の昼間の公演を見にいらしたらしい。 Nさんは、以前「劇評講座」に通っていた時の先輩だった。 やわらかいNさんの文体が僕は好きだった。 (ここから長い建築展の余談?になります。舞台のことについてはこれより、675文字以降です。) 10時過ぎにチケットを頂いたのだが、公演開始は13時。 フェイスブックでプロデューサーの橘さん(元ドリマックス)が見て よかったとおっしゃっていた「田根剛/未来の記憶」展(@オペラシティアートギャラリー)を見に行く。 エストニアの元軍用空港だった場所に作られた美術館をご存知の方はあの建築家か? と思われるのでは? 国立競技場のコンペでは「古墳スタジアム」と名付けた明治神宮などと 一体になった緑がつらなるスタジアムのプランが最終選考まで残ったので それを覚えている方も多いのでは? 本展覧会は撮影自由というもの。 建築の模型をどのアングルから撮るといいか?みたいなこともできてとても楽しい。 そして田根さんは、建築を考える時に、 その土地の風土や気候、そして歴史などを考えてその要素を思いつくだけ書き出し、 そこから新たな表現を考えていく。 (広告のコンセプトワークに似たしかもさらに深いもの。) その場所、その地形だからできるオンリーワンのもの。 それが本来の意味での建築であり、田根さんは建築を考えることを その基本に忠実に時間をかけて行われているのだろう。 一番驚いたのは田根さんがむちゃ若いこと!若干39歳! 建築の世界では本当に若者である。 フランスのアトリエを中心に活動されているらしい。 実は、田根さんを「情熱大陸」(MBS)で見たのが 2016年03月27日放送だったことを知る。 そういえば、先日NHKの「SWITCHインタビュー」に登場した 建築家の伊東豊雄と 世界中の家と人々の暮らしを撮影し続けているカメラマン小松義夫の 回の二人の対話もとても印象的だった。 同じく、その土地の風土を考えて、心地よい場所を設計することが 建築家の基本であるということが両者に共通して伝わって来た。 13時開演「誰もいない国」。 作者のハロルド・ピンターは、イギリスはロンドンの劇作家・詩人。 2008年に74歳で亡くなっている。本作が書かれたのは彼が44歳の頃。 1974年のことである。 イギリスは成熟した社会であると言われている。 日本も、ようやくそれを追いかけているような格好になって来ており、 成熟した社会を迎えつつある。 その成熟した文化の根っこにあるものは何だろう? その片鱗が伺えるような戯曲。 英国の貴族階級の人たちは知らない人から話かけられても話さないらしい。 「続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」(@文春新書)の中で 平田オリザさんがそのようなことをおっしゃっていた。 貴族階級が時間を持てあまし、そこからある種の成熟したものが生まれてくる。 奴隷労働の上で成立していたギリシア・ローマ時代、 そして大英帝国「植民地支配」その後の「産業革命」による 格差社会をベースに成立していた中世から近代、 そして21世紀の後半になると、その格差が「AI」や「ロボティクス」を活用して 成立するようになると言われているが、どうなんだろう? その時に真の成熟社会の大人たちはどのようにふるまうのか?みたいなことを考えた。 本作は、同時に、田中圭と吉田剛太郎が出演して話題になった「おっさんずラブ」的な要素も描かれる。 とある、ロンドンのバーで飲んでいた作家のハースト(柄本明)が そこでたまたま知り合った詩人のスプーナー(石倉三郎)を自宅に招いて、 ウイスキーを飲み始めるところから本作は始まる。 舞台の後方に行くにしたがって緩やかに下降している美術セットの部屋。 彼らは果てしなくウイスキーを飲み続ける。 飲み干すたびに、天井から水が何リットルか舞台に降り注ぐ。 そこで二人は何気ない会話をするのだが、 その会話がとても論理的だったりする。 英国の文化人たちはこのような会話をするのだろうか? 英語はそれでなくても論理的な言語だと言われており、 そのロジカルさを倍加するような戯曲。 そこに同居人で柄本明の世話もしている フォスター(平埜生成)とプリグズ(有薗芳記)が外から戻ってくる。 最初寡黙だった柄本さんが酔っぱらって動きながら飲みながら語りだすシーンが印象的。 老いた身体から出て来るエネルギーという二律背反な感覚が見えるのだ! 15分の休憩入れての後半は翌日の朝の話。 翌朝来るはずだった税理士の先生がドタキャンとなり 作っていた朝食を石倉三郎のところに召し上がりませんかと運んでくる有薗直記。 朝からシャンパンを飲む。 会話が延々と続いていく。 感じるのはある種のクラスの人たちが持っている圧倒的なニヒリズム。 有り余るほどの暮らしの中で退屈している柄本と二人の同居人。 そこに面白がってかどうかはわからないが、石倉を連れてくる。 同性愛の香りをまといながらも本質的なところには言及せずに、その関係を楽しむ! これって、そう日本にもあるやないですか? 京都人の旦那さんの生活は まさにこんな生活だったのではないのか? ハロルド・ピンターは彼らの生活をある種のシニカルな見方で描いたのか? それとも作者本人のことだったのか? 難解ではあるのだが、俳優たちの上手さと 演出での水の使い方と美しい美術で魅せられる。 上演時間3時間20分(休憩15分)25日まで。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
by haruharuyama
| 2018-11-23 11:17
| 舞台
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