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iakuの新作!作・演出:横山拓也。舞台美術:柴田隆弘の手になるセットが素晴らしい! まるで現代建築を見ているような美しさである。 天井が高くて広い、三鷹市芸術文化センター星のホールだから出来るセットでもある。 天まで続いていくのではないか?と思われる階段状のセットは 木を組み合わせて楕円を形づくり それが急こう配で奥へと続いていく。 まるで隈研吾の木をふんだんに使った建築のようである。 https://webdesignmagazine.net/art/kengo-kuma/ これが永遠ではなくこの公演期間中だけのものというのがもったいない! 舞台美術の賞を担当している方は是非本作を見に来て欲しい。 そして、ここまでのことをさせる三鷹市スポーツと文化財団の許容度の大きさに感心する。 演劇人がやりたいことをやってもらえる環境を全面にバックアップする。 そのことがあって初めて優れた舞台が完成するのではないか? 先日、読んでいた「演劇の街をつくった男・本多一夫と下北沢」(@ぴあ)という本があるのだが。 本多さんにインタビューしたものをベースに徳永京子さんがお書きになったとても素敵な本。 そこに書かれてあったのが、本多さんはじめ本多劇場のスタッフたちは、 演劇人によりそって出来る限りのバックアップをする。やりたいことは基本的にやってもらう、というスタイル。 それを受け容れていく胆力が根っこにある。 こうした演劇に対する愛があることで演劇作品は確実に良くなっていくのではないでしょうか? 三鷹も公共劇場ながら同様の愛がある。 本作は1991年と2018年の時代が交錯して描かれる。 見に来られた方は、そこの部分だけ共通理解をして見ると 本作の物語世界に入り込みやすいのでは?折り込みに登場人物が記載されている。 (以下、ネタバレありますが本作をそれで見ても大丈夫かと思われます) 1991年の夏にある絵画教室で2泊3日の合宿が行なわれた。 それに参加する小学校4年生の女の子と男の子。 女の子が合宿に持ってきていたガラスペンが原因で事故が起きた。 女の子の父親(近藤フク)は5年前に妻を亡くし、妻の妹(橋爪未萌里・劇団赤鬼)(当時は20代)が 5年前から近藤の家に通って甲斐甲斐しく女の子の面倒を見ている。 一方、男の子の母親(川村沙也)は近藤フクの大学のゼミの同級生。 二人はとても仲が良く、時々飲みに行ったりしている。 それを、あまり良く思っていない川村沙也の夫(猪俣三四郎・ナイロン100℃)。 近藤の妻の妹も同様の感情を持っている。 その微妙な関係が、事故が起きたことによって表面化する。 一方、その27年後の2018年の冬。 女の子は37歳となり(異儀田夏葉・KAKUTA)その年に絵本の新人コンテストで受賞することとなった。 その受賞の知らせを受けるところからこの舞台は始まる。 男の子は事故の後、左目を失明し(尾方宜久・MONO )飲料メーカーの自販機設置の営業マンをしている。 異儀田と尾方は、事故があった日から一度も再開することもなかった。 事故の後、男の子の一家は船橋から埼玉に引っ越しをしてしまう。 異儀田は事故が起きた時の加害者としてずーっと心の片隅に何かしこりのようなものが残っており、 それを被害者となってしまった尾方に伝えたいと思っていた。 彼女が絵本を出版して絵本作家の新人としてデビューしたことがきっかけで、 この二人が偶然出会うことになる。 その時に尾方は…。 折り込みに作・演出の横山さんが書いていたが 本作は「許す」ということを描こうとした舞台であると。 事故を起こしてしまい障害が残るとそれは元には戻らない。 その事実を受け止めてそれでも生きていかなければならない。 いつ何が起きるかなんて誰にもわからない。 では、何かが起きた時に人はどのようにその現実に向き合うのか? という一つの横山拓也の思考の展開が本舞台で描かれる。 先日、スズナリで見た、これも加害者と被害者を描いた舞台「残り火」(瀬戸山美咲:作)(青年座)とは まったく違った印象で「加害者と被害者」の関係を描き出す。 生涯その事故の記憶を背負い続け、それを受け容れて生きていく人。 それに耐えられず、そこから立ち去る人。 そんな多様な人たちが描かれることが、 本作をさらに深くしてくれたのでは? 初日に観劇したのだが、その完成度半端ない! 今年の演劇史に残る1本では?上演時間約2時間。12月9日まで。
by haruharuyama
| 2018-12-01 08:48
| 舞台
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