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シアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.11、作:南出謙吾、演出:森田あや 二人のプロフィールは、https://www.lamanoda.com/pages/75503/profile 南出が2015年、第21回日本劇作家協会新人戯曲賞で『ずぶ濡れのハト』が最終選考に残った。 本作はそれをベースにタイトルを「青いプロペラ」と変えたものらしい。 場所は石川県の山の中にある小さな街。 そこの地方スーパーのバックヤードが舞台。 お客様は地元の方ばかりで「地域密着」と銘打って本店と、本作で出て来るお店の2店を運営している。 今度、バイパス沿いに大きなショッピングモールが出来るということで お店の店長はじめ従業員や出入りの業者さんたちは戦々恐々で日々を過ごしている。 時代によってなくなってしまうものと変化して生き残るもの。 これはいつの時代にもある。 その事実を微細なエピソードを積み重ねながら淡々と描く。 俳優たちがうまく、芝居もとてもナチュラルで演出の技術に感心した。 そして、これが本当に「ネクスト・ジェネレーション」なのか?と感じる自分も居たことも事実。 戯曲はオーソドックスでまるで倉本聰のドラマを見ているよう。 演出もその事実を淡々と描き、小津安二郎の映画か?と思わせるような風格がある。 若い学生たちと話をしていると、こうした「いい感じ」の話を好む傾向にあるという事を感じる。 なぜ彼らがそうしたオーソドックスなものを求めるのか?ということについて考える。 TVCMでも「食彩の王国」という番組の中で流れる「東京ガス」のCMみたいなものがみんな好きなのだ。 それを聴くにつけて、 彼らがものに満ち足りて来た生活を普通に出来ていることのある種の反動なのだろうか? 物質は満ち足りているのだが、 家族と向き合って、世代を超えて語り合うことが難しい世の中になったからこその 反動ではないだろうか? 私は決して倉本聰のドラマを否定するものではない! むしろ大ファンである。 「北の国から」の泥の付いた1万円札や ラーメン屋で田中邦衛が純の告白を聴いている時に 「まだ子供が食べてるでしょうが!」とラーメンを下げに来た店員に 思わず感情を爆発させてしまうところなど、今も脳裏に焼き付いている。 では、南出さんと演出の森田あやは、どうした想いでこれを創作したのか?を聴いてみたくなった。 ただ単に「いい感じ」のドラマを淡々と描き出すだけならば、 それは一過性のもので長く続かないのではないだろうか?と懸念する。 継続は大変かも知れないが、今後長く続けることによって ネクスト・ジェネレーションだから出来る表現に挑戦し続けて欲しい。 もしかしたら、このオーソドックスさを極めていくことがその挑戦となるのかも知れない。 一緒に観劇に行ってくれたKさんが、 本作の面白いところは、壊れてしまった「青いプロペラ」の扇風機と、 新たにできたモールの家電店で購入した最新型のエアコンとの対比と そこに登場する新旧世代とラベリングされそうな人たちの対比が同時に描かれていることなのではないか? というのを聴いてなるほどな!と思った。 しかし、新旧や、どちらに行くのか、どうするのか?という決断も 紙一重で運に任せるみたいなところもあるだろう。 個々の家庭の事情などいろんな要素があっての決断は一筋縄ではいかない。 新自由主義的な効率だけを追い求めている私たちの現代社会の現実に、 本当にこれでいいのだろうか?と若い世代は感じ始めている。 その時に本当の幸せはどこにあるのか? そのひとつの答えが猪俣俊明さんの「うん」という言葉の中にあるのでは? この町で個人商店の精肉店を営んでいた男。 この街にこのスーパーの出来たことによって、肉屋を廃業し このスーパーの精肉売り場で従業員として働くことになった。 しかし、その立場も今や新たなショッピングモールが出来たことによって 危うくなってしまったそんなことを淡々と受け容れて来た男の言葉の中に。 スティールパンの生演奏があり贅沢。 上演時間1時間50分。12月2日まで。
by haruharuyama
| 2018-12-01 10:41
| 舞台
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