ナカゴーなどを主宰している鎌田順也!
カルトな人気でチケットが取れず、前回公演の「飛鳥山」は行くことが出来なかった。
たまたま神保町花月で鎌田順也作品をやることを教えてもらって
Tさんと妻と3人で観劇。
終演後、映像テクノアカデミアの講師をしていただいている
安達忍先生も見にいらしていてご挨拶をした。
実は、数年前に安達先生が鎌田順也の舞台を薦めてくたのが最初のきっかけ。
しかし、その時に伺った「牛久沼」という伝説の舞台を私はまだ見ることが出来ていない。
今回の舞台に出る予定だったサルゴリラの赤羽さんが事故で骨折をされ
代役が「東葛スポーツ」の金山寿甲が出演されていた。
この「東葛スポーツ」も衝撃的な舞台の表現で
マスメディアになかなか掲載されないようなカルトな舞台を提供してくれる劇団ユニット!
お薦めです!
私の好きな川上友里や川崎麻里子なども出演しており、
ここまで個性的なキャスティングが出来るのに感心する。
舞台は開演の15分くらい前から始まっている。
ゼロ場で俳優たちが入れ替わり立ち代わり登場して、
何やら「セリフ」のようなものを喋っている。
しかし、それは特に意味を持たず、それが開演までに延々と巡回して繰り返される。
そして開演!登場人物たちが舞台に一斉に登場して自己紹介と本作の内容について予言する。
そして舞台が始まる。二組の不倫をしている夫婦が描かれる。
ラーメン屋の妻と一級建築士の男。そして、たい焼きやの妻と中学校の教師。
舞台を見ていると開演15分前から行われていた「セリフ」の意味がわかる!
そして場内は爆笑の渦、失笑の渦に巻き込まれていく。
そのテンションの高さ!俳優全員が汗まみれになりながら終盤まで一気に駆け抜ける。
こうした種類の舞台をこの神保町花月はプロデュースしているのか?
前回見た、福田転球と山内圭哉の二人芝居も、そんな感じだった。
コントやお笑いの要素が詰まった演劇的なパフォーマンス!
こうしたジャンルの舞台がこれからこの劇場で大量に上演されることを願う!
続いていくと、この劇場のプロデュース公演が
パルコプロデュースやSISカンパニーの公演のように
新たなジャンルを確立するのではないだろうか?
本作は全盛期と言うと語弊があるが、
登場して世間の話題になった10数年前の「シベリア少女鉄道」を髣髴とさせる。
シベ少の作家の土屋亮一は今やTV業界でひっぱりだこの作家となっている。
こうした小劇場の世界から新たな俳優がたくさんTVや映画に登場することが普通になり、
今は、カルトな劇作家や演出家がオファーされるようになった!
証拠にテレビ東京の深夜番組の作家のクレジットなどを見るとわかる。
鎌田順也もそうした声がかかっているのではないだろうか?
構成や演出も含め新たなことをやろう!というたくらみに満ちている。
そして、預言者たちが最後に言うセリフの深さに
鎌田が考えている世界を感じられて本当にすごい人が出て来たんだな!と感心した。
上演時間85分。23日まで!前売り2500円安い!
しかも神保町は終演後素晴らしい居酒屋がたくさんあって楽しい!
この日は「酔の助」へ行き1人2500円!
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13042443/