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「本当の旅」夏の日の本谷有希子(@VACANT) 作・演出:本谷有希子(『静かに、ねえ、静かに』講談社刊より) キャスト11人。チケット代には1ドリンクが含まれておりビールなどが飲める。 カールスバーグを瓶のまま飲みながら会場を待つ。 本谷有希子の久しぶりの舞台。 2016年飴屋法水さんと一緒にやったものは行けなかった! チラシなどがなくTさんがツイッター告知で探して来てくれてチケットを取ってくれた。 ツイッター告知だけで追加公演が出るというのがスゴイ! 本谷さんの出演されている「セブンルール」という関テレがイーストと 作っている番組を毎週見ているのだが、 その時の本谷さんのコメントが面白く好感が持て YOUとの対比も面白い。 自然体で生きていてこうなりましたみたいな人。 そして彼女の創作にはいつも毒があり、その毒が好きな人は 本谷有希子毒におかされ中毒になる。 最近「セブンルール」で本谷さんの夫から 「君の発言は僕の生きるモチベーションを下げる!」というような意味のことを おっしゃっていてスタジオが湧いていたが、まさに本谷さんの創作そのものじゃないか? と思ったのも事実である。 受付でドリンクとは別に「カツドック」を売っていた。 大塚瞳さんという方が作られたそれは、とても興味があったのだが、 観劇後飲みに行く予定だったので我慢した。 カツサンドは700円。そしてなぜこれが売られているのか? ということが舞台を見るとよくわかった。 舞台の内容にシンクロしている。 左右から舞台を見るような造りになっている。 本谷さん自身も「カツドック」を売りに来られていた。 この原作を、残念ながら読んではいないが、 今を切り取った本谷さんらしい毒のある内容。 海外に数名の仲間たちと行く若者はいつの時代も一定の量いる。 彼らは決して一人で行ったりはしない。 しかも、カップルでもなく男女数名で行く。 仕事をしているのかそうでないのか?といううちに 知らない間に40代前後になってしまった人たち。 就活に苦労し非正規雇用で40代まで来てしまった彼ら世代の 漠然とした不安を解消するために海外に旅行に行くのか? 旅行時は徹底的にハレの時なのでテンション高くポジティブである。 そしてすべてに感動し、すべてを前向きに受け取っていく。 本谷さんはそんな彼らを客観的に見て、それってホントなの? と疑問を提示する? 本当の彼らは漠然とした不安と孤独にさいなまれており、 その出口が見えないままモンモンとする。 それを数日でも解消するためにLCC(格安航空券)で海外に行き ネットで安いホテルを見つけ、その様子をスマホで撮影し SNSにアップし いろんな人たちに承認してもらおうと頑張る。 いつも同じような表情とポーズで背景だけが変わっていく。 日々量産されるSNSの写真たち。 気に入らないものがあれば一瞬で消去でき、自分の好きなものだけが残る。 そんな時代! しかし現実世界はそんなに簡単にいくものなのですか? と本谷さんは疑問を投げかける。 彼女が感じ考えたことが若者3人(男2名・女1名)のLCC格安海外旅行で見えてくる。 LCCの雄と言えばクアラルンプールに本社があるエアアジア! インド系マレーシア人が破綻寸前の航空会社を引き受け マレーシアで最大のいや東南アジアで最大のLCC航空会社となった。 私も昨年の12月エアアジアを利用してマレーシアのクアラルンプールとペナンに行った。 その記憶もあって今回の舞台はとてもリアリティがあった。 そしてスマホや映像をたくみに取り入れた演出がさらに今っぽい。 スマホ画面が劇場の壁一面に映し出され彼らが発信する SNSの写真や映像が流しだされる。 時には自撮り棒を駆使して! その海外だからということもあるだろう、 異常なテンションの高さの明るさと、その奥に彼らが抱えている不安を 対比させて描くことで、その毒がじわじわと観客に効いてくる。 ある種ヒリヒリした気持ちを残して突然舞台は終わる。 上演時間約90分。8月18日まで。
by haruharuyama
| 2019-08-09 09:57
| 舞台
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