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作・演出:野田秀樹、音楽:QUEEN プレミアチケットと言われているこの公演。 予約抽選に落選し、その後の一般チケット発売日に PCに張り付いてやっと確保したチケット! 妻のお誕生日も兼ねて、平日の金曜日の夜のチケットが2枚確保できた! 席は離れてしまったが、ま、いいか? とあとは特に何も考えず公演当日となった。 仕事終わりで劇場に急ぐ!チケットを持っていた妻が劇場前に居た! 彼女は30分以上前に着いた筈だったのに?なぜ? と訊いたら、本人の名前が書かれているチケットではないと言われ チケットに記載されている方の身分証明書を提示して照合を行い、 それが確認出来たら正式に中に入場できるということらしい。 同意書の項目の中にそのことが書かれていたらしい! チケットの転売禁止の法律が出来て本当に見たい人がその公演やコンサートに行けるのは とてもいいことだ! そして、高額転売して利益を得ようとしている人を排除することはいいと思う。 しかし、その制度変更に実際の運用システムが追い付いていないのではないか? 劇場前の寒いスペースで同伴のものが来るまで待たされるのは悲しい。 万が一同伴者が遅れてしまったらそれまで、中に入れないのか? 少数の法律違反者を取り締まるために窓口対応やチケットチェックする人を増やして こうして費用をかけてチェックを行うより先にすることがあったのではないか? 「ぴあ」を利用してチケットを販売しているのであれば、 同じ公演に同じ名前の人が2枚目の登録をするときにできない状態にするとか? アラームが出て、同伴の方の名前を記入してください!という注意喚起が出る! というシステムは考えられないのか? あるいは携帯に紐づけして最近増えて来た「PEATIX」などのチケットサービスを 利用して各自1台ずつのスマホで認証して入れるような仕組みにするか? さらには、マイナンバーを完全導入してブロックチェーン技術とともに チケットのやり取りがすべてログに残せると言うシステムを 開発するべきなのではないだろうか? こんなんしていたら開演時間が遅れませんか? と訊いたら、これまでに遅れたことはありません!と窓口対応の方は言い切った。 ちなみにこの日は開演が3分少々遅れて始まったのだが…。 その怒りも、しかしながら、舞台の素晴らしさがすべて忘れさせてくれた! 劇場を出る時には東京芸術劇場さんありがとう! と感謝の言葉を添えて大雨が降る中、劇場をるんるんした気持ちで出ることが出来た。 そのギャップを埋めることもこれからの課題なのではないでしょうか? 劇場でのオペレーションやシステムをどうするのか? 「ぴあ」などを始めとする販売の会社は今こそ好機だと思って ちゃんとした仕組みを作って欲しい! もちろん高額転売者にはきちんとした罰則を持って 毅然とした態度で臨んで欲しいのは言うまでもないことなのだが。 本作は源平の時代を借りてシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の物語を 野田秀樹なりに翻案した純粋なラブストーリーであり反戦の舞台だった。 クイーンの音楽はその象徴として使われているのだろう! 音楽を使ったサウンドデザインの素晴らしさに舌を巻く(サウンドデザイン:原摩利彦、音響:藤本純子) どこで見ても音は平等に聞こえてくる。 なので料金の安い席や立見席でも十分にこの音響のデザインの素晴らしさを堪能できる。 演出補の高都幸男の功績も大きいのでは? 今回、またしても「ボヘミアン・ラプソディ」の楽曲の素晴らしさを再認識させてくれた。 あの映画が大ヒットしたのは偶然ではない! 人の心を動かす普遍的なものがそこにはある。 ある種のクライマックスと思えるシーンにこの楽曲が重ねられる時の相乗効果ったらない! 源氏の「ジュリエ」と平家の「ロミオ」の愛の物語! たった数分の出会いがきっかけでその愛がその後数十年続くという まさに純愛の物語。 演じるのは今、日本で最も輝いている女優の広瀬すず。 そして志尊淳、彼らの数十年後の姿として松たか子と上川隆也が演じる。 という夢のWキャスト公演。 衣装(ひびのこずえ)でその差をわかりやすく描き、 広瀬すずがメインの場面と松たか子がメインの場面が描かれる。 この二人が出会った時代とその数十年後の時代がつながり交互に描かれる。 未来を変えてもいいんだ!という松たか子の強い意志は この世の中の戦争がすべてなくなればいい!という野田秀樹の思いなのか? 源平の時代から現在に至るまで私たちは地球のどこかでいつも戦争をしている。 戦争をしている時には相手の兵士を殺しても殺人の罪に問われない という暗黙のルールの中で私たちは生きている。 それに対して徹底的な現状に対するアンチテーゼをこの舞台を通して 野田秀樹(乳母のおばあさん)は提示する。 竹中直人の身体含めての姿がいい!特に途中休憩後の2幕での平清盛役から、 役が変わって収容所に送られた平の凡太郎が秀逸! 時代に翻弄されて右往左往する庶民の姿を代表させているような 人物造形がリアルで物悲しく、今こうして書いていてもあの竹中さんを 思い出し心の底がうるうるする。 本作での収容所はシベリア抑留のこととして描いているのだが、 同様の施設は世界の過去の歴史を見ると様々な場所にあった。 そして今も続いている。アウシュビッツのユダヤ人捕虜収容所。 1949年に建国後の中国でも粛清という名目での再教育施設があった。 今も新疆ウイグル自治区の人たちがたくさん国家に収容されている。 チベットも同様の危機があり、香港の若者たちはそうしたことを 無意識にか感じて今のような行動を起こしているのかも知れない。 独裁政権があったチリやその他の南米諸国、20世紀後半のカンボジアやフィリピン、 ミャンマーそしてインドでも同じようなことが行われている。 ロヒンギャやクルド人そしてボスニアと その周辺諸国の難民問題なども同様のことなんだろう! この舞台は実はとてもグローバルな視点で描かれている! 松たか子が尼僧になるシーンなどは教会のシスターでもあり チャドルを付けているムスリムの人たちのようにも見えてくる。 ビジュアルはジャパンテイストではあるが、シェイクスピアの物語の翻案な 海外の人たちにわかりやすい要素がたくさんある。 そして音楽はクイーンなのだから!ぜひ海外公演を実現させて欲しい! そして最後に本公演を見て2004年に新国立劇場で行われた 野田秀樹の「透明人間の蒸気」で舞台上を走り回っていた 「宮沢りえ」の姿と「広瀬すず」の姿が重なった。 https://www.nntt.jac.go.jp/season/s224/s224.html https://www.nntt.jac.go.jp/enjoy/record/detail/37_004765.html 未来の松たか子であり、宮沢りえになりうる可能性を持った初舞台を演じた広瀬すずだった。 12月11日まで。全公演当日券販売!← 野田秀樹の公演の矜持。 上演時間休憩15分くらい入れて3時間!
by haruharuyama
| 2019-11-23 13:13
| 舞台
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