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演出は、舞台初演出の東北新社・企画演出部ディレクターの中野達仁。 実はこの「熱海殺人事件」という演目は私の観劇人生を決定づける 作品だったのです! 大学1年生の時に大阪のオレンジホール(現在のHEP HALL)で まだ無名だった「劇団☆新感線」の舞台で この「熱海殺人事件」を見た! 大音量で流れる音楽と切れのいい俳優の動き、 そして圧倒的なスピード感で語られるセリフに度肝を抜かれた。 しかも俳優が数メートル前で懸命に演じている姿を見る。 同じ空気を共有しているので五感に訴えかけて来るのを実感した。 そうです! そこから頻繁に舞台を見るようになり、 そして40年近くそれが続いている。 舞台の魅力はライブの魅力でもある。 演出の中野さんは過去に音楽活動をされていたことがあり ライブ感というのを身体感覚でわかっているのだろう! そしてライブでどうすればみんなのココロに 到達できるかが既に頭の中にあり、 俳優たちとイメージを共有しながらこの作品を作り上げたのだろう! 音楽をされていただけに、本作の中の 選曲とサウンドデザインのセンスがいい! 俳優のセリフの音量!そしてマイクを使って喋ったり歌ったり、 さらには大音量で流れていた楽曲が いきなりカットアウトされてまったくの無音の状態で セリフが語られる! TVCMという30秒・15秒という短い尺の中に どれだけ情報を詰め込んでそれをわかりやすく伝えるか? ということを30年以上されて来たことが活かされている。 音楽やナレーション、同時録音のセリフや効果音などを ミックスして放送用に整音する作業をMA作業(またはMAV) などと言うのだが、それを指揮するのはCMディレクター! 微細なバランスの細かいところまでをまとめていかなければならない。 時には俳優さんと演出現場で対話し、 MAのための録音スタジオでクライアントの意見を聴き、 声優さんたちとも対話する。 その作業は確実に映像作品作りだけでなく こうしたライブパフォーマンスにも応用できるんだ! とすごく納得できた公演だった。 証拠にCMディレクターをしていて舞台演出をされている方は 山内ケンジさんを筆頭に吉田大八さんや塩田泰造さん福島敏朗さんなどなど…。 戯曲は1980年代の頃のものをベースにされたらしい! つかこうへいの評伝「つかこうへい正伝」長谷川康夫(@新潮社)を 今年読んだのだが、戯曲はつかさんの口立てで作られており、 公演のたび毎に、内容に変更が加えられているらしい。 戯曲にも指定があるチャイコフスキーの「白鳥の湖」が 大音量で流れ出し舞台は始まった。 あの早口で俳優たちがまくしたてる芝居! そして音楽と照明、さらにはつかさんの時代には やっていなかっただろう!映像を使ったオープニングタイトルがカッコいい! 俳優の負荷は半端ない! まるで毎回フルマラソンを走るような覚悟で 演じているのではないか?という熱量が同じ空間から伝わってくる。 そしてその劇的なるものの奥にある「つかこうへい」の情緒! その叙情性を観客が受け取ることで、また行きたい! という気持ちになるのがつか戯曲のすごいところ。 誰もが持っているコンプレックスをストレートにセリフに投影し 俳優の口を通してつかの想いが伝わってくる。 演出の中野さんはそこを忠実に掬い取り丁寧に仕上げている。 そして、特筆すべきはこの公演「学生無料!」であること。 この日も学生服を着た高校生と思える少年たちが劇場に来ていた。 学生時代にこんな演劇に出会ったら、絶対人生が変わるはず! 学生時代にこの作品を見て「人生」が変わった私が言うのだから間違いない! 上演時間約1時間50分。 12月15日まで。その後18日から22日に八戸公演がある。
by haruharuyama
| 2019-12-13 13:01
| 舞台
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