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昨年末の「M1グランプリ」をご覧になりましたか? 優勝したミルクボーイの「コーンフレーク」には圧倒されたが、 それと同じくらい私の記憶に残ったのが“ぺこぱ”の漫才だった。 松陰寺太勇の突っ込みの新しさ! それは突っ込んでいながらそれを全肯定するというもの! これって広告業界で言うところのポジティブシンキングであり 視点を変えて物事の良いところに光を当てるリフレーミングだった! 電通関西支社のクリエイティブの方々が長年おやりになっている 「満員劇場御礼座」という劇団のネタに「肯定ペンギン」というのがある。 クリエイターの中治さんが演じるその肯定ペンギンは 会話をするときに絶対に相手の話を否定しないというペンギン! “ぺこぱ”のそれはそれをさらに進化させている。 最初は、ボケに対して鋭く突っ込んでいるのか?と思わせて、 そこから自ら視点を変化させて、肯定する。 というすべての人が傷つきにくいという手法を考えたということが、 これまでの漫才の世界から一歩抜け出ている。 SNSが発達し、誰かを傷つけてしまうという旧来の方法論が 崩れて来ているのかも知れない。 そして、実は大人の麦茶の作・演出をされている 塩田泰造の描く世界はそれと同じような物語が描かれる。 徹底的な悪はそこにはなく、どうしようもない人たちも含めて 肯定し受け容れる。時には過剰に愛情がほとばしり、 気恥ずかしくなるようなやり取りも塩田さんの持ち味。 1970年代の少女漫画のような世界がそこにある。 その世界観を保ちながらも現在に通底させていく。 もとい、時を戻そう(これは松陰寺太勇の良く使うセリフです) “ぺこぱ”のM1のネタでタクシー運転手が出てくるものがある。 そう、実はこのマクラは本作はタクシー会社の社員宿泊所が舞台となっている、 ということだけだったのです! じゃあ、最初からタクシー運転手の宿泊所の話です!って言えばいいじゃん、 って言ってみたけど昨年のM1についてのことを知ることができたからよかった! (という感じで肯定していくのが“ぺこぱ”のスタイルです) 本作には多くの伏線があり、素晴らしいのは、 これ何でかな?という、わからなかったことが確実に回収されていくこと。 多くの伏線をすべて回収して破綻させなかった塩田さんの手腕に驚く。 主人公である、十五(岩田有弘)の住んでいる部屋が本作の主な舞台! そしてなぜか屋根裏が作りこまれている。 十五はタクシー運転中に事故を起こし20日の拘留を経て戻って来た、 というところから本作は始まる。 十五の事故について叱る専務と心配する専務の妻、 タクシー運転手の仲間(宮原奨伍)、 新人の運転手(なぜか彼は右手にギプスをしている)、 十五がいない間にこの部屋を勝手に使い始めた運転手の同僚と、 ものすごくいろんなところに気が付く妻(小崎愛美理)。 妻はここでマッサージをして夜はハイボールなどを作って 提供するというサービスをここで何故かやっている。 十五のことが好きな韓国人の女性タクシー運転手(扇けい) そして、十五の旧来の友人でウミガメが 鼻にプラスチックのストローが刺さってしまった事実を知り、 自ら生分解性の素材でストローを作ろうと起業しようとする男(並木秀介)。 彼はそのために十五に借金を申し込むのだが、それ以来一切連絡がない! そして、屋根裏には…。 こうした多くの複雑な物語が「??????」のまま進んでいく。 しかし、その「?」を塩田泰造は戯曲の中で回収していくのだ! 観客はそれまでぞわぞわして落ち着かないかも知れないが、 ある瞬間から次々とその謎が回収されていき快感!となって行くはず。 たかしUNDERSTANDのギターの生演奏が物語にさらなる効果を与える。 歌うシーンも印象に残る。 群像劇で推理劇という舞台。なので、観客が頭をフル回転させていかないと 大変かも知れない作品をこうしてもってきた。 これはある意味、観客の想像力を信じているからこそ出来ることなのではないか? その証拠に初日の公演だったので、芝居が硬かったり セリフの流れがスムーズではないシーンがあったにも関わらず 盛大なカーテンコールがあったことで証明されたのかも知れない。 これから、芝居やセリフの流れはどんどん良くなっていくはず! 上演時間2時間15分くらい!1月29日まで。
by haruharuyama
| 2020-01-23 13:05
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